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機会平等の為の教育無償化はどこまでするのか…?

機会平等の為の教育無償化は、授業料の無償化だけでは全然ダメですよね?という疑問です。なお、教育について素人なので指摘は受付けます。

■受験料の問題

2019年、民間試験活用の検定料が問題になりましたが、そもそも例えば私立大学の入試受験料が高すぎます。
私立大の一般入試は、3万~3万5000円。医学系や音楽系などの場合は、4万円以上かかる場合もあります。
※この金額は、一回入試を受けるごとの金額なので、例えば同じ大学の別日程を受けた場合、当然2倍に。

私立大学の受験料、10校で35万円もかかる!? president WOMAN
https://president.jp/articles/-/19321#:~:targetText=%E5%9B%BD%E5%85%AC%E7%AB%8B%E5%A4%A7%E5%BF%97%E6%9C%9B%E3%80%81%E7%A7%81%E7%AB%8B,%EF%BD%9E3%E4%B8%875000%E5%86%86%E3%80%82

例えばセンター利用方式なども活用し、10回私大入試を受ければ30万円以上かかる計算となります。

受験料は私立大学にとって大きな収入となっています。そして、家庭にとっては大きな負担。

受験料収入だけで年30億円超?日大を襲う受験者激減→巨額授業料減収問題
https://biz-journal.jp/2018/05/post_23494.html
大学の貴重な収入源は受験料-exciteニュース
https://www.excite.co.jp/news/article/B_chive_daigaku-zyukenryou/


↓センター、国公立の受験料は以下の通り。

センター試験
3教科以上 18,000円
2教科以下 12,000円
※成績通知を希望する場合は、プラス800円
国公立大・2次試験(平均)
1校につき 17,000円
https://manabi.benesse.ne.jp/parent/okane/01/

■2入学料の問題

大学入学金も問題です。
概ね私大入試では、難易度の低い大学程、メインとなる一般入試の実施日が早く、入学料の支払い期限も早く設定されています。
よって、受験生とその家族は難易度の高い第一志望や第二志望の合否が判明する前に合格した滑り止め大学に入学料を入金しなくてはなりません。
この入学料は数十万円以上します。
そして、返金されません。
入学金については2006年に最高裁が「入学辞退の時期を問わず、一般的に返還請求はできない」と判断したようですが、教育の機会平等を考えれば法律で規制するべきではないでしょうか。

学納金返還訴訟-Wikipedia
https://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%AD%A6%E7%B4%8D%E9%87%91%E8%BF%94%E9%82%84%E8%A8%B4%E8%A8%9F

■追記

金銭的な意味での機会平等はとても大切なことです。ぜひ推し進めたい。

一方、真の意味での機会平等は不可能だともしっかりと理解しなくてはならないと思います。学力は家庭の収入だけでなく、本人の意思ではない環境によって大きく左右されます※。すべての子が同じ環境で同じスタートラインから人生をスタートしている訳がないですから。なので金銭的な意味での機会不平等が解消されたとしても自己責任論は振りかざしてはダメだと思います。

※このことについて統計に基づき解説している一冊。

教育格差 (ちくま新書) https://www.amazon.co.jp/dp/4480072373/ref=cm_sw_r_cp_apa_i_4fzqEbW56N993



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