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【クリスマス特別企画】異世界のドラゴン達が「教会のクリスマス」について解説するそうです(降誕節編)

■はじめに

「みなさん、ごきげんよう!

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私はアニメ『小林さんちのメイドラゴン』の才川リコよ!

この私の出番から始まるこの記事を読めることを、光栄に思うのよ!

それはそうと、明日はいよいよクリスマスイブね!楽しみだな〜」

才川、「クリスマス」ってなに?

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才川「カンナさん!

そうか、カンナさんの国ではクリスマスの習慣がなかったのね?クリスマスっていうのは、冬にあるイベント。みんなでパーティーをしたり、サンタクロースからプレゼントを貰えるの!とっても楽しいのよ!

カンナさん、明日は私のうちでパーティーなの!よかったら来ない?」

カンナ「うん、行く。才川と一緒なら絶対楽しい!」

才川「カンナさん・・


ぼ・・ぼぼぼ・・

ぼへぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇ♡♡♡」

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カンナ「・・・才川、気絶した。」

トール「いつものことではないですか。」

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カンナ「あ、トールさま。ねえ、「サンタクロース」ってなに?」

トール「カンナ、知らないのですか?赤い服を着たおじいさんで、トナカイが引いたそりに乗ってやってきて、良い子にはプレゼントをくれるんですよ!」

あまぁあーーーーーーーいぃ!!!!!!!

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カンナ「エルマさま!」

トール「・・・またあなたですか・・・なんですか藪から棒に?」


エルマ「ふん、いいか?サンタクロースには元ネタがいるのだ!「ミラのニコラオス」という人物で、聖人の概念を持つ全ての教派(カトリック、正教会、聖公会、ルーテル教会)で崇敬されているのだ!

詳しくは長くなるので書かないが、貧しい人たちを救った偉大な人物なのだ!それが転じて、現代ではクリスマスに贈り物を届ける人物となっているというわけだ。まあ各自ウィキペディアでも見て調べてみてくれ。」

トール「・・・いや、それじゃこの記事の意味がなくなるのでは・・・・」

■クリスマスのあれもこれもキリスト教が元ネタ

エルマ「キリスト教が元ネタ、というのは、なにもサンタクロースだけではない。

ではトール、ここで質問です。「クリスマス」と聞くと、どんな色が思い浮かぶ?」

トール「そうですねえ・・・緑とか、赤とか?」

エルマ「うむ。これらの色にも実は意味があるのだ!

まず緑は「エバーグリーン(常緑)」を意味する。これはクリスマスツリーとも関連することだが、クリスマスツリーは樅の木を使うな?樅の木は常緑樹、つまり一年を通して緑色のまま葉が枯れない。つまり死なない=キリストによってもたらされた永遠の命の象徴の色なのだ。」

トール「なるほど、では赤は?」

エルマ「赤は血の色だ。ここまで言えばもう分かるな?」

トール「キリストが十字架で流した血ですね?」

エルマ「正解だ!キリストの血による罪の赦しと永遠の命の象徴だな。

先程も触れたが、クリスマスツリーには他にも意味があるぞ。樅の木は形が三角形だが、これは「三位一体」を表しているんだ。「三位一体」についてはこちらの記事で解説しているから参考にしてくれ。




また、ツリーのてっぺんにある星は「ベツレヘムの星」の象徴だ。」

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トール「聞いたことありますよ。イエスが生まれたときに現れた星ですよね。それを頼りに羊飼いや三博士がやってきたという話ですよね。」

カンナ「トールさま詳しい。」

トール「まあ、私も最強生物たるドラゴンですからこれくらいは!」

エルマ「他にも、クリスマスツリーの飾りにリンゴが使われることも多いが、これはアダムとイブの禁断の果実を表しているんだ。こうしてみると、ツリー一つをとってみても、さまざまな意味があることがわかるだろう?」

■クリスマスはいつまで?

エルマ「教会でもツリーは飾られるが、その他にもこのような馬小屋が飾られる事が多い。」

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トール「教会の前を通ると飾られていることも多いですね。でもこれも25日の日没には撤去されるんでしょう?」

カンナ「なんか、クリスマスってあっという間。終わっちゃうのが寂しい。」

エルマ「ふん、トールもカンナもまだまだだな!実はクリスマスは25日で終りではない!」

トール&カンナ「えぇーーーーーーーーー!!!!!」

エルマ「クリスマス(25日)から、1月6日までの期間を「降誕節」という。教会ではクリスマスの飾り付けをこの期間中はずっと飾っておくのが基本だ!」

トール「それは知らなかったです!商店街じゃ、25日過ぎればすぐ、お正月モードになりますからね。」

エルマ「1月6日は「公現祭」「主の公現」という祝日なのだ。その名の通り、赤ん坊のイエスが初めて公に姿を現した日、具体的に言えば「東方三博士がイエスの元を訪れて、贈り物を捧げた」ことの記念日だ。

公現祭の後の最初の日曜日のミサが終わった後に、みんなでクリスマスの飾りの片付けをする、というのがカトリックでは定番だな。」

カンナ「商店街も、クリスマスの飾り付け、1月6日までやっててほしい。」

トール「うーん、そのへんはお正月との兼ね合いがあるからなかなか難しいのでは?」

■クリスマスは1月8日?

エルマ「最後にお前たちに教えてやる!実はクリスマスが12月25日だけだと思い込んでいるようなら、それは大きな間違いだ!」

トール「どういうことなんですか?12月25日で終わりではないと言ってみたり、24日は日没から25日と言ってみたり、もうわけがわかりません!」

エルマ「いいか、12月25日というのはあくまで「グレゴリオ暦の上で」だ!西方教会(カトリック、聖公会、プロテスタント諸派)はグレゴリオ暦を使用しているが、それ以外の東方諸教会(正教会など)はユリウス暦を使用している。つまり、正教会のクリスマスは1月8日!神現祭(公現祭)は1月19日だ!」

トール「イメージ全然違いますね!クリスマスは年末というイメージがあまりに強すぎて・・・」

カンナ「ということは、正教会の国に行けば、年明けにもう一度クリスマスがある。二度美味しい。」

エルマ「さすがカンナ、子供らしい斬新な発想だ!」

■おわりに

エルマ「以上が私による「教会のクリスマス」の解説だ!

まあ、クリスマスにまつわるネタは膨大なので他にもたくさんあるが、今回は「一般的にはあまり知られていない知識」を中心に解説してみたぞ!クリスマスにどんな意味が含まれているのか、クリスチャンでない諸君にも、少しでも興味を持ってくれたら嬉しいぞ!」

トール「なかなか有意義なものでしたよ、エルマ。少し見直しました!」

カンナ「エルマさま、すごい。」

エルマ「ふふん、そうだろうそうだろう!さて、明日の夜ははいよいよ主の降誕ミサだ!みんなも近くの教会のミサや礼拝に行ってみよう!行けない人はネット配信などもやっている教会が多いから見てみよう!」

トール「それではみなさん、よいクリスマスを!そして、」

カンナ「良いお年を。」

トール&エルマ&カンナ「さようなら〜」

・・・

才川「あれ、私なにしてたのかしら?

カンナさん?どこへ行ったの?

カンナさんとクリスマスを一緒に過ごせないなんて!

そんなクリスマスはいや〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!」

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