私たちには感情がある
私たちは、日頃、自分の思考ばかり優先して、
自分の感情を置き去りにしている。
これ、嫌だな~と本当は感じているのに、
やらなければならない。
やるべきだ。
という思考が先に走り、
自分の感情を置き去りにしてしまう。
さらに、やらなければ、大変なことになる。
なんて、思い込んでしまい、
感情を置き去りにするだけではなく、
体の疲れまで置き去りにしてしまう。
感情と体の疲れまで置き去りにしてしまうと、
笑顔がなくなる。(亡くなる)
顔の表情がなくなる。(亡くなる)
適切な表現ではないけど、ゾンビのようになる。
私もかつて猛烈に忙しい職場で、
月に396時間(タイムカード上)、実際は400時間をはるかに超えて働いていたことがある。
どうなるかと言えば、ミスも多くなるし、決められた時間(決められた時間など無いに等しい状況でしたが)、そこに存在するだけになる。
その時の私は、労働生産性は、世界一低かっただろうという自信がある。
自分の感情に気づくことは不可能だし、自分の体調が悪いことにすら気づかない。
「居心地の良い状態に安住したり、得意なことに頼ったりしてはいけない。」
「逃げちゃダメだ、痛みに耐えて成長しなければいけない。」
という思い込みが私たちの選択肢を狭めることもある。
本当の解決策は、私たちの否定しているものの中にしばしばある。
私は、逃げ出してもよかったのだ。
本当は嫌だったのに、(感情)
「逃げちゃダメだ、痛みに耐えて成長しなければいけない。」(思考)
思考が感情を上回っていた。
思考は、感情を上回り、その結果肉体の限界を超えるのだ。(実際、健康には自信のあった私も、肉体を過信しすぎて、体調を壊したのだ。)
自分の感情にきづく、
このことがどれだけ大切なことか。
「ドキドキ」したり、
「ソワソワ」したり、
「モヤモヤ」したり、
「ザワザワ」したりするとき、
この時が、きづきのチャンス。
何か自分が嫌なことをしているというサイン。
10分でいいので、この感情は何を自分にきづかせようとしているのかな?
と考えてみる。
答えなんて出さなくていい。
この10分が大切。
この10分がゾンビになることを防ぐ。
自分の感情に気づけば、
その感情に従い、
思考し、行動し、
その結果、自分の得たい感情を手に入れる。
私たちは、ただ言われたことを何も考えずに行うだけの存在ではない。
私たちには感情があるのだ。
かつて、本を読んでいる時に著名な経営者の言葉を目にして、心がザワついた。
「私が雇いたいのは、丈夫で、言われたことを正確にやり続ける手と足だ。だが人間を雇うと不必要な心と頭がついてくる。」
私たちは、壊れたらその部分だけを取り換えることができる機械ではない。
感情があることを含めて、マネジメントすることが経営だと思う。
人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。