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営業目標を10年間達成していない先輩から学んだこと。

もうずいぶん前のことになりますが、
営業目標を10年間達成していない先輩がいました。

その先輩は、達成できないように意図的に努力していました。

そもそも普通に仕事をしていて、

10年間も目標を達成できないなんて、

何か特別な努力をしない限り無理なのです。

今月も目標達成できませんでした、ダメでしたと言いながら、

実は、心の中では、「よし、今月も予定通り!」と思っているんです。

これだけ未達成が続くと、
未達成がプライドになる…。

つまり、うまくいかないように、うまくやっているのだ。

計画通りの行動なのだ…。

成果が出る人は成果が出るようにやっています。

成果が出ない人は成果が出ないようにやっている。

というわけなんです。

別の話ですが、こんな話もあります。

私のつきあう彼は、

何故かいつも同じ問題でケンカするんです。

もっと優しい彼が…。

常にうまくいかない人は、

無意識に、うまくいかない選択をして行動しています。

その選択が正しいと思い込んでいるけど、

うまくいかないということは、

その選択は、実は自分が望んでいるものではないという視点に立つ必要があるのです。

営業目標未達成の先輩は、

意識的にうまくいかないようにうまくやっています。

それは、うまくいかないことで、

手に入れることができる心地よい感情があるからです。

だから、10年間も継続できるのです。

ただ、

うまくやろうとして、

うまくいかない人は、

自分が良かれと思ってやっていることが、

望まない結果を引き寄せているという視点を持たないと、

打開策は見いだせないと思います。

相手を変えようとしても望む未来は手に入らない。

自分のあり方です。

うまくいかない時は、自分自身のあり方を振り返るのです。

そこにうまくいかないパターンが潜んでいる。

それに気づいたら、

ゆっくりとそれを変えていけばいい。

【追伸】
10年間営業目標を達成することができなかった先輩が、
月半ばで、
目標達成まで残1名になったことがありました。

営業所内は、
ざわめきました。
これで、
この未達成伝説が終わる…と。

しかし、しかしです…。
月末最終日に、
「すみません、今月も未達成でした…。」と、
報告を受けたのです。

もちろん、
残1名になって放置していたわけではありません。

その時、私は、この先輩本気なんだ、
本気で、うまくいかないように、うまくやっているんだと確信しました。

当時、営業所長をしていた私は、
このような本気は、
別の形で力を発揮してもらおうと思いました。

できないことをできるようにするよりも、
できることに特化する。

その先輩は、丁寧な接客と、
きちんとした配送ができるので、
それに特化しました。
処遇は少し下がりますが、
本人もそれを望んでいました。

そうすることで、
営業所の雰囲気もよくなりました。

10年間も目標未達成の社員を放置することで、
社員のモチベーションが保たれるわけがない。

適材適所なんですよね。


人生で最も大切なこと、それは 笑顔で心穏やかに生きること。これだけで、私たちは、人として価値がある。これだけで、私たちは、まわりの人に貢献でき、まわりの人を幸せにできる。