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西成あいりん地区(釜ケ崎)の日常

 大阪西成区(あいりん地区・釜ヶ崎)に引っ越して1ヶ月が経ちました。日本一治安が悪いとも言われておりますが、やはりかなり話を盛られてるような気がします。半グレやイキったホストが多い歌舞伎町やミナミの方が個人的には嫌いです。あいりんはお年寄りばかりですし、みんなくたびれてて全体的に活力がありません。確かに暴力団事務所は非常に多いです。ただ、ヤクザが地元民に悪さをすると日雇い労働者によりボコボコにされるみたいな話を聞きました。過去には木刀を持ってカチコミに来た暴力団数十人を日雇い労働者数百人で返り討ちにしてボスを土下座させたという話もあったそうです。
 西成は様々な理由で社会からドロップアウトしてしまった弱者の町で、人の痛みが分かるからなのか暖かい町だと感じます。悪く目立ったことや義理を欠いたことさえしなければ危険はあまりないのかなと思います。僕がコインランドリーの使い方が分からなく狼狽えていたら、おじいちゃんが教えてくれて洗剤まで分けてくれました。似たような経験は他にも沢山しました。生活のコツとして、町に溶け込むため少し小汚ない格好の方が良いのかな、というような気はします。ブランド物の服を身につけてると危険かもしれません。
 区役所の人に、路上で野宿してると財布はもちろんリュック、スマホも盗られるから気を付けなさいと言われましたが真偽は不明です。
 ケースワーカーさんに言われて今でも引っ掛かってるのは、福祉アパートを退去する際に法外な費用をとられる、という噂です。アパートの皆さんは悪い人に見えないし親切なので、ケースワーカーさんの言ってることは偏見か噂程度のものではないかと思うのですが、注意はしたいと思います。
 いずれにせよ、1ヶ月経過した今も尚、自分自身では怖い経験はしてないです。小柄で気弱な自分ですが大丈夫です。大人しく暮らしているからかもしれません。深夜2時頃に徒歩10分ほどのコンビニによく行きますが、それでも怖い思いはしてないです。気を付けてることは、あまり写真は撮らないことです。調子にのった学生があちこちで写真撮ったり騒いでいたらやっかまれるかもしれないですね。
 ただやはり驚いたことはたくさんあります。確かに「異国」であると感じます。そんな「異国」ぶりを紹介して行きます。

・独特の臭いがする。(汗・尿・糞?)
・毎日路上に人糞がある。
・毎日必ず救急車とパトカーを見る。
・毎日路上で人が倒れている。
・毎日誰かしらが路上に座って酒を飲んでいる。
・毎日叫び声(喧嘩?)が聞こえる。 
・銭湯に行くと8割の方に刺青が入ってる。
・車は殆ど走っていないのに、黒塗りの高級車だけはやたらと見かける。
・普通の500mlのお茶・ジュースが5本で300円。
・アパートは3畳がデフォ。
・トイレの床ですら寝てる人がおる。
・「覚醒剤を売るな!」というポスターが至るところに貼ってある。
・若い女の子はまじでいない。
・明らかにシャブ中やろな、という人はよく見かける。
・路上に落ちてるシケモクの8割がecho

あいりん地区は「怖い」というよりは「異質」ですね。あいりんシェルターで宿泊したこともありますが、絡まれたりはなかったです。ジロジロ見られはしましたが。あと有名な三角公園は、よく前を通りますが流石に中に入ったことはないです(用も無いですし)あの公園は、よそ者を受け付けないというか、危ないような雰囲気は確かにあります。

でも、好きな町です。

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