note、始めました
初めまして、作家の李琴峰(り・ことみ)です。
作家といっても駆け出しの者で、去年(2017年)第60回群像新人文学賞優秀作を受賞してデビューしたばかりです。
台湾生まれ台湾育ちで、15歳になってはじめて日本語を習い、23歳にようやく渡日してきた私が、27歳の年に初めて日本語でこしらえた小説で作家デビューできたのは、言うなれば奇跡的な偶然でしょう。
しかしデビュー自体は偶然でも、何かを書きたい、表現したいという欲求は紛れもなく本物であり、それはデビューを境目に日に日に肥大化していって、毎日のように身体の奥底で蠢いています。
そんな表現欲をことごとく文章という形に整え、どこかの媒体で発表したり書籍化したりできればそれに越したことはないが、そううまく行かないのが世の中です。かろうじて文章にはしたけれども発表する当てのないものがたくさんあるけれど、そもそも形にすらならない、ただ頭の片隅を過っただけのささやかな想念だってあります。
そんな断片的な表現欲にどうにか形を与え、吐き出すために、noteに登録してみました。
ちゃんとしたエッセーや小説にならないけれども書く価値を感じたもの。読書や映画鑑賞を通して思ったこと。日常の中でふと湧いた些細な感想。思わず書き留めたくなるような文章、音読したくなるような詩句。どれくらい続けられるかは分かりませんが、ひとまずここにそんな表現を集めてみたいと思います。
どうぞ、宜しくお願いします。
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