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太鼓を打ち込む

和太鼓は「叩く」という表現はつかいません。「打つ」のです。これには深い意味が隠されています。友だちに顔を叩かれたことはありますか?私はありません。幸せなら手を叩きましょ。一方、金槌で釘は打ちますが、叩くとはいいません。野球ではバットを使ってボールを・・・これも打つです。太鼓も同様の意味があります。太鼓の向こう側に音を抜けさせるというイメージです。叩くというのは平面に向かって何かを強くあてることを意味していますが、叩く場合は棒状の何かで小さな目標に振り下ろしたときに使います。
締太鼓には蛇の目といわれる黒い印があります。そこを打たなければなりません。ない場合も太鼓の中心を打つことで音が太鼓の向こう側に抜けるのです。さらに太鼓は「打ち込む」という表現を使う時があります。これは通常よりも遠くに音を抜けさせることを意味します。
この章では、どのようにすれば音が抜けるのか、しっかりと太鼓を打ち込むことができるのかを説明していきます。


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