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川瀬みちるからめぐるさんへ #LGBTQA創作アンソロジー リレー日記益岡和朗(@ayumu_KM)さんの作品感想

みなさま、御機嫌麗しゅうございましょうか?
川瀬みちるでございます。
季節は移り変わり、こんな空気のなかでは息をする度に自分が透明になっていくようで落ち着かない、そんな今日この頃です。

近況

 公募用小説がいよいよラストパートに入りました。現在、原稿用紙80枚くらいで、最終的には130枚くらいを目指しています。公募ははじめてではないですが、新人賞に出すのははじめてなので、とてもどきどきしています。とはいえ、芥川賞作家遠野遥さんは7回目の応募でようやく新人賞を獲ったとのことですので、まあ焦り過ぎず気長に(?)やろうと思っています。

 仕事でダイバーシティ研修がらみのことをやっているのですが、なかなか現実は難しいですね。Twitterでも言いましたが、LGBT研修はともすれば「動物園」状態になる――つまり物珍しげに当事者を眺めるだけで全く意識が変わらない会になってしまうということです。そんなわけで、弊社ではLGBTを扱うのは「時期尚早」ではということになってしまっています。
 わたし自身も会社でごく限られた人にカミングアウトしているのですが、無駄に重く受け止められてしまって、一般社会のLGBTのイメージってそんなもんかぁという気持ちです……。
 皆さん、何かいい研修のアイディアがあれば教えてください。

益岡和朗さんの「最初の事件」を読んでの感想

 「最初の事件」は、田舎に住むゲイの高校生がとある事件に巻き込まれていく物語です。
 地方間格差ってありますよね~! こないだ地元の友達と話したら、「LGBT、何それ?」って言われました(笑)。ゲイバーやレズビアンバーも都会にしかないし。わたし自身は地元にいた頃はノンケだと思っていたので、ある意味困らなかったのですが、思春期にセクシュアリティについて悩みかつ周りに相談できる人もいなかったら、とても孤独だろうなと思います。
 コミカルな文体で、それでいてちょっぴりロマンティックな展開もあったりして、とても読んでいて楽しかったです。

ここがスゴイよ! Over the rainbow!!

 LGBTという言葉は広く知られるようになりましたが、いまだ差別されたり、雑にひとくくりにして分かった気にされたりすることが多いです。その背景には、やはりその表象の少なさがあるでしょう。
 そんな中、LGBTQAについての良質な表象を少しでも世に出せたのではないかと思っています。
  個人的には、えるれさんの「唯一の人」と李琴峰さんの「二丁目の日暮れ」が特におすすめですが、他にも虹のように多様で素敵な物語や詩が収録されています。

バトン

柳ヶ瀬さんから「味覚の秋ですが、食べたい秋の食材はなんですか?」というバトンが来ています。
実はもう食べちゃったのですよね……ふふふ……それは松茸です!!
こないだ柳ヶ瀬さんと2人で飲んだときに焼き松茸食べましたね。ジューシーで馥郁たる香りがして誠に美味でした。

次回の日記はめぐるさんです。
「仕事(または詰まんないけどやらなきゃいけないこと)に集中する方法」というバトンを送りたいと思います。
切実に本業に集中できなくて困っているので、何か良いアイディアを下さい。

それでは!

                             川瀬みちる

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