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私なりに考える『この先20年を表すキーワード』

少し前(2020年7月)に色々思索をしていたんです。その時、過去の振り返りから考えた、この先20年についてここで記しておきたいと思います。

結論から言うと、この先20年を表すキーワードは『アップデート』だと考えています。

なぜこのように考えるに至ったかについて、次に記していきたいと思いますので、少々お付き合いいただければと思います。

考え方

将来のことを考える時、現時点どういうベクトルにあるのか?についての大局観を得るためには、見通したい将来に対しておおよそ倍の期間を振り返るようにしています。今回であれば20年を見通したいので、振り返る期間は40年です。実は私が40歳なので、生まれてからを振り返ったら20年を見通せるなというのが今回の20年を考えてみた流れでした。

1980〜2000年

キーワードは「成長と破壊、そして成長」です。日本の出来事を中心に書いてしまいますが、バブル崩壊はこの時期ですね。その後失われた10年とか20年とか言ってるうちに30年経ってるじゃねぇか。。。っていう話しは置いといて。アジア通貨危機もこの期間に発生しています。

1970年代のオイルショックなどを乗り越えた人々は逞しく、こういった破壊的な状況でもちゃんと立ち直り、歩き始めていたんだと思います。

2000〜2020年

この期間について触れなくてはならないのはもちろん「インターネット革命」ですね。蒸気機関による産業革命以来の社会変革だと言われていますし、実際、我々の生活は一変したと言っても良いのではないでしょうか。

もう1つのトレンドとしては「ルール形成(コンプライアンス)」にあるのではないかと思います。インターネットによりグローバリゼーションはより促進され、EUの体制が盤石になった(東側諸国の参画やユーロの発行)後のグローバリゼーションの深まりもこの時代を象徴していると思います。(奇しくも2020年にイギリスがEUを離脱するBrexitも)金融の世界のグローバリゼーションは特に進み、経済の結びつきが強まったため、いわゆるリーマン・ショックのインパクトは大きく、世界各国に影響を与えました。

こういった変化により、今まで無かったものが、突然出てくる(ように感じるだけのものもあるが)ような「イノベーション」も注目すべきキーワードになっていたでしょう。インターネットやグローバリゼーションによる爆発的な進化と、それを抑止、コントロールしようとするルール形成がバランスしていた(ように見えた)時代とも考えられるかと思います。

2020〜2040年

今、捉えられる兆しとしては、グローバリゼーションの反動じゃないでしょうか。上述のBrexitや、トランプ大統領の就任、フランスでも保守派の躍進などがありました。また、まさに2020年の今、新型コロナウイルス(SARS-CoV-2)によるCOVID-19は、世界各国がある種、鎖国のような状態に陥り、人の移動が極限まで無くなったと言えます。今回のCOVID-19対応のスタンスが各国の様相などを明らかにしたことで、理想を追い求めるグローバリゼーションにブレーキが掛かり、現実的なローカリゼーションとのバランスが新たな形になっていくと想像出来ます。

これにより、これまで曖昧だったコミュニティーの形を、個々人が意識し始めるのではないかと思います。1980〜2000年に、従来の家父長制的な発想は国によってトレンドに時差はあるものの薄まり、個人主義が強まったのではないかと思います。続く2000〜2020年にはインターネットの普及やグローバリゼーションにより、リアルなコミュニティーよりも、価値観を重視したコミュニティーが形成されたと考えられるかと思います。また、個人主義への流れが弱まっているのではないかと思います。これにより、ある属性を1つにしたコミュニティーの価値が再認識されていくように思います。

なお、これに関連すると考えている、フランスのイエローベスト、香港の暴動、米国のBLMなど、これから振り返るべき出来事も多かったですが、現時点ではこの辺りはフォローしきれていません。

今後も国という形を超えた人の移動や経済は発展すると思います。ですが、20世紀に言われていた「ボーダーレス」という言葉の方がフィットするように感じます。国という制度は維持されながら、部分的にボーダーレス化が進む。そういったイメージです。そういった、境界線や際といったものが強く意識される社会になっていくと考えています。

ここから考えているのは、社会の「デザイン」が重要になってくるというものです。環境を踏まえ、国を含めた大小のコミュニティーが再設計(デザイン)されることになり、その後も環境の変化に応じてアップデートされ続けるような社会をイメージしています。

発散し続けたグローバリゼーションに対する反発、境界線のデザイン。このイメージから言えるのは、開放系の中に、閉鎖系を構築する能力も求められるのではないでしょうか。境界を特定する能力。そしてその系に影響を与える環境要因を特定する能力。それを系に反映し、アップデートする能力。

まとめ

1980〜2020年は破壊されたところからの創生、成長のような劇的な変化が繰り返されました。しかし、これからの世の中は、そういった環境の激変に耐え得るコミュニティーを組成し、環境の変化を取り込み、そのコミュニティーをアップデートすることが求められるのではないでしょうか。

コミュニティーの規模には大小様々なものがあり、大きなもので代表されるのは「国」、小さなもので代表されるものには「家族」があると思います。これらの考え方、形作られ方の多様性が増し、変化への強さが増す。それをリード出来る人材が求められるので、コミュニティーの形成、環境変化への適応(アップデート)の繰り返しを行えるスキルが求められると思っています。

以上。

以下が、当時考えたツイートです。


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