仕事#1   

「これからの生き方。」 (著:北野唯我)を読んで。
①漫画編と②ワーク編(自己分析編)、③独白編から成る。

①漫画編より
「素晴らしい仕事をする唯一の方法は、自分のやっていることを好きになることだ。まだそれを見つけていないのなら、探し続けなければいけない」Steven Paul Jobs
「君の立場になれば、君が正しいし、僕の立場になれば、僕が正しい」
Bob DYLAN
「死を間際にして、僕たちが後悔することは、それは自分がしたことではなく、やらなかったことだ」
Randolph Frederick Pausch

②ワーク編より
職場には価値観が異なるスタッフの集まりである。
職場での衝突は価値観が違うもの同士の間で起こる。
この価値観≒好き嫌いは2種類ある。
1つ目は「身体的な好き嫌い」。これは衣食住に関わっており、解決できる可能性が高い。
2つ目は、「思想的な好き嫌い」。こちらは個々人の職業観や生き方と関係しており、正解が無い故に解決が困難。
これを解決する方法は「仕事への価値観」と言う言葉の解像度を上げること。
具体的には①「自分の価値観を要素に分けて理解」し、忘れないように何度も確認する。②相手の価値観と同じ点、違う点を確認する。
価値観は以下のものがある。

  1. 能力の活用:自分の能力を発揮できること

  2. 達成:良い結果が生まれたという実感

  3. 美的追求:美しいものを創り出せること

  4. 愛他性:人の役に立てること

  5. 自律性、自立性:自律できること

  6. 創造性:新しいものや考え方を創り出せること

  7. 経済的価値:たくさんのお金を稼ぎ、高水準の生活を送れること

  8. ライフスタイル:自分の望むペース、生活できること

  9. 身体的活動:身体を動かす機会が持てること

  10. 社会的評価:社会に仕事の成果を認めてもらえること

  11. 危険性、冒険性:ワクワクするような体験ができること

  12. 社会的交流:色々な人と接点を持ちながら仕事ができること

  13. 多様性:多様な活動ができること

  14. 環境:仕事環境が心地よいこと

働く上で重要な価値観は、一つのものだけではない。複数の価値観で構成されている。この価値観を自己認識することが大事。しかし、全員が現在の仕事で100%満足している訳ではない。何かしらの不満を抱えている。
そのため、副業や趣味で価値観を満たすことができる。年齢やタイミングで価値観が変わるため、価値観を満たすため仕事以外の方法を持つ。
個人的には価値観を満たすポートフォリオとでも言うべきか・・・
上記1〜14を自分なりに◎、○、△、×をつける。大事にしている◎、○が今の仕事で満たされているか。満たされていないのであれば、満たす方法を考える。今の仕事を工夫しても満たされない場合は、趣味や副業などなど検討してみる。
価値観はライフステージにより変化するので、定期的に見直し「価値観の棚卸し」をする。


価値観とは別に、タイプ別の長期のキャリア戦略を考える。キャリア戦略を考える上で下記の要素が重要。どれも必要で、どれが欠けていてもダメ。

  1. 知恵:頭の良さだけでなく、知識や経験

  2. 情愛:同僚のことを考えられるか、リーダーシップなど

  3. 意思:向上心など

上記の要素のどれに重点を置くかでキャリア戦略が変わってくる。

1.スキル型のキャリア:知恵を重視するヒト
業界での有名人・トップランナー、実力者の右腕(トップスポーツ選手のトレーナーなど)、活動家など
キャリアの中で「差別化」の壁にぶつかる。自分の色をだす必要がある。年齢を重ねると、基本スキルだけで勝負すると、新人などと同じになってくる。そこで「応援したい人や、テーマを探すこと」が重要。

2.意志型のキャリア:意志を重視するヒト
「自分はこうしたい」「これは絶対嫌だ」と言う意思が最大の武器。
しかし、時が経つにつれ、この意志を保つのが難しいのが問題。
意志型のキャリのヒトに必要なことは①「相手に損をさせない勝ち方を学ぶこと」②「環境を強引にでも買える方法を学ぶこと」③「何度でも復唱できる使命を見つけること」。
①に関して意志型のキャリアの人は時に、相手を倒すこと、勝つことを重要視するが、これを継続するとキャリアに限界がある。相手の価値観を理解し、少なくともそれを守る勝ち方を覚えることが重要。
②に関して、多くのヒトは強い意志を持ち続けることは難しく肉体的な衰えや、社会的成功を得ると意志は弱くなります。その時に重要となるのが自分にプレッシャーを与え続けること。強豪校に入学など環境に入学。

3.チーム型のキャリア:情愛を重視するヒト
ヒトやチーム、モノへの情愛を重視し、「環境や出会いに影響を受ける」傾向にある。出会うヒトや環境次第。
このタイプの弱点は「意志が弱い」ため、周りに引き上げてもらう必要がある。このタイプで重要なことは①「職種・場所選び」②「人を見る力の習得」。チーム型のキャリアを歩む人は②で苦しむことが多い。この力を習得するためには「視観察」が重要。
 一 視る:行動をみる
 二 観る:行動の動機を見る
 三 察する:何に幸せや満足を得るか、価値観を見極める
これを考えるうえで重要なことは、ヒトが見ていない時に何をしているか。もっと言えば休日に何をしているか。最も楽しそうに話すこと、幸せを感じる瞬間やシーンを見つけようとすること。

4.バランス型キャリア:知恵・情愛・意志をバランスよく持つ
どんな組織やチームでもそつなく成果を出す。合理的な判断をする傾向がある。世の中やチームの空気を読み、自分を変えていくことができる。「自分の軸」が相対的に弱いことが強みであり、弱点である。バランス型は社内調整や全体を見ながら動くことができるため、潤滑剤の役割を果たせる。
このタイプの人が身につけることは①早い段階で人を率いる経験を積むこと、人を真剣に育てること。②成果をきちんとアピールする術を身につけること。そのためには「自分のレジュメ」を作成しておく。自分の成果を棚卸しし、すぐに出せるようにしておく。

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