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【オンゲキ】5周年スペシャルキャンペーンを振り返ってみる【ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2023寄稿】

0.はじめに

本記事は表題にあります通り、『ゲキ!チュウマイ Advent Calendar 2023』という素晴らしい企画に参加するにあたり執筆したものです。主催者の『徒然草』様には開催への感謝を申し上げます。

本日までに挙げられた記事、またこれから25日まで挙がるであろう素晴らしい記事の一覧はこちらから確認できます。なお、私の記事は『1枠目』の『12/15』に該当します。よろしくお願いします。

【1枠目】

【2枠目】


1.挨拶と今回の題材について

こんにちは、ひいらぎです。前身の「オンゲキAdvent Calendar」から3年連続の参加となります。今まで書いた記事はこちらとなります。

前2年はオンゲキの『音ゲー』面についてまとめさせていただき、今年も当初は下記の通りに同じ方向性でまとめていこうと考えていたのですが、ネタが降りてきた為に方針転換をさせていただきました。

ある程度まとめていますので後日公開予定です(初心者~16.00くらいまでが対象と思います)

さて、正直昨年度の執筆時点で、オンゲキの行く末はかなり暗いムードに包まれていたとは感じていますが、その後KoPでの完全新曲追加、Revo氏の『オンゲキ終わらせません』宣言、各ユニットごとのオンゲキーズ王決定戦開催などを経て、ひとまず底は脱出したのかなと一安心しています。もちろん、KoP当日に告知がありました"例のアレ"もちゃんと購入しました。推しなので当然ですね。

表面5億点、裏面5億点、トータル10億点でフィニッシュです

ところで"推し"と言えば、それに関連するイベントが今年7月に開催されたことは皆様の記憶にも新しいかと思います。

7/26より【「5周年スペシャルキャンペーン」】と銘打って開催されたこのイベントは、オンゲキへの投入クレジット(100円)を『1票』として、総勢17名のオンゲキシューターズに各々票を投入、得票数上位キャラ5名で新たに楽曲が作成されるといった、どこかで見たコンテンツの苦しい思い出が想起されるようなイベントでした。

投票イベントと引き続く記念イベントで2ヶ月分の月収くらい飛ばした思い出

このイベントの結果は既に公式にて発表され、実際に本記事のラスト付近にて最終結果も紹介していますが、今回のメインはその結果についてではなく、「投票に対するオンゲキシューターズからのコメント」、です。

というのも、5周年スペシャルキャンペーンにおいては投票時の票数に応じて筐体上で親密度プレゼント(小・大・大×5)がもらえるのですが、実はそれを"受け取る前に"オンゲキnetのHOME画面から『プレゼント』欄を選択すると、投票したオンゲキシューターズより『投票したことに対するコメント』がもらえるようになっていました。もしかするとTwitterで存在を知った方も多いのではないでしょうか。(かく言う私もそのタイプでした)

咲姫にしか入れてないので手元にあるのはこれだけでした

今回はこの「オンゲキシューターズからのコメント」を振り返ると共に、その背景について少し想像、というか妄想を膨らませてみようという試みです。

なお、キャラ設定等の背景は確認したとはいえ、正直ここに書いている8割くらいは筆者の主観による考察であり、シューターズ全員に対しての解像度や理解度にはバラつきがあることから、もしかすると間違っていることを述べているかもしれません。もしそのようなことがあった場合は連絡してもらうと共に、できればその人なりの解釈も添えていただけると嬉しいな、と思います。ひいらぎは人の書く文章が大好物です。


2.オンゲキシューターズからのコメントを掘り下げてみる

シューターズのコメントは、下記に列挙する通り基本的にはシューターズへ投票した我々、つまりプレイヤーへの『感謝の気持ち』を、彼女達らしい表現で伝えたものとなっています。

ASTERISM】
・星崎あかり
「えへへ、投票してくれて、どうもありがとう~♪」

・藤沢柚子
「投票ありがと~♪人気投票って、なんだかアイドルみたいだよね~」

・三角葵
「お、応援ありがとう……私、もっと頑張るから!」


【ΔTRiEDGE】
・高瀬梨緒
「アタシに投票するなんていい心がけじゃない!ありがとっ♪」

・結城莉玖
「オレにくれるのか!へへっ、サンキューな♪」

・藍原椿
「投票ありがとう、でもまだまだいけるでしょ?ふふふ」


【bitter flavor】
・桜井春菜
「わぁ~いつも応援ありがと~♪」

・早乙女彩華
「投票ありがと!マジで感謝してるから♪」


【7EVENDAYSHOLYDAYS】
・井之原小星
「投票感謝~、じゃ明日もよろしく……なんてね」

・柏木咲姫
「応援ありがと~!……こういうのやってみたかったのよね」


【R.B.P.】
・九條楓
「応援ありがとうございます。期待に応えてみせます」

・逢坂茜
「わーっはっはっは!この逢坂茜様に投票するとは、貴様わかっているな!」

・珠洲島有栖
「ん。ありがと。おかわりもよろしく。」


【マーチングポケッツ】
・日向千夏
「投票してもらっちゃった!わーいわーい!」

・柏木美亜
「美亜ちゃんに投票したんだ~?にゃふふふふ♪ありがと♪」

・東雲つむぎ
「わぁ……!こ、こほん。応援ありがとうございます」


【刹那】
・皇城セツナ
「投票?ふん……だが、礼は言わせてもらう」

しかし、コメント内容をよく見てみると、その表現方法にはいくつかの違いがあるようです。以下に顕著な点を2つ挙げ、その背景を掘り下げてみたいと思います。


(1)『投票』と『応援』

まず最初に気づいたのは、シューターズによって「投票」と「応援」という表現の違いがあることです。仕分けると以下のようになります。

・「投票」という表現を使っている:10名
あかり、柚子、梨緒、彩華、椿、小星、茜、千夏、美亜、セツナ

・「応援」という表現を使っている:5名
葵、春菜、咲姫、楓、つむぎ

・どちらでもない:2名
莉玖、有栖

今回のイベント名称はあくまで『オンゲキbright MEMORY 5周年スペシャルキャンペーン』ではあるのですが、柚子のコメントにもあるように実際のところは『オンゲキシューターズ人気投票』としての側面を持っています。実際に得票数上位のシューターズを対象とした新曲が作成されることから、投票を行う我々側から見れば、『得票数が多い⇒人気がある』、という見方をすることは容易に可能です。

しかし見方を変えて、シューターズ達にとっては投票数の多寡はそれほど大きな問題ではなく(無論多く入れば入るほど嬉しいでしょうが)、『自分に投票してくれる』ということは『自分を応援してくれている』と感じるのではないかと思います。それは投票してもらえるほど自らがシューターとして一定の活躍ができたという証左であり、ひいてはシューターの頂点、"人々の憧れ"であるプリメラに近づくことにもなるからです。

音ゲーやってるとこういう設定は忘れがちになります(公式サイトより)

実際に『応援』と表現した5名のうち、葵・咲姫・楓・つむぎに関しては、バトルボイスや設定面から努力家であることが容易に伺えます。唯一、春菜に関してはあまりそのイメージはなかったのですが、設定にある"理想の彼女ランキング(※ 生徒会調べ)では常に上位をキープ。"という点と、コメントの『"いつも"応援ありがと~♪』という点から、日頃より自分への人気についてはある程度認識があったのではないかと思います。


(2)『これまで』と『これから』

次に、シューターズによっては感謝の言葉に続くセリフがあることです。仕分けると以下のようになります。

・感謝の言葉のみ:10名
あかり、梨緒、莉玖、春菜、彩華、茜、千夏、美亜、つむぎ、セツナ

・感謝の言葉に続くセリフがある:7名
柚子、葵、椿、小星、咲姫、楓、有栖

また、続くセリフの内容を見てみると、例えば椿の『まだまだいけるでしょ?』や小星の『明日もよろしく~』、有栖の『おかわりもよろしく』等のように、どことなく未来を見据えた内容が多いような気がします。

先述したように、昨年のアドカレ開催時点、つまり2022年12月におけるオンゲキの先行きは非常に暗いものがありました。追加曲はチュウマイからの移植のみ、マンスリーイベントの報酬は過去の報酬カードのみ、新規イベントの開催なし等、maimaiやチュウニズムと比べて4周年以降の更新内容は明らかに力が入っていないものでした。4周年譜面部会報の内容を見る限り、もしかすると『4周年(2022年7月26日)以降のいずれかでサービス終了していた世界線があった』のかもしれません。

まるで『思い出の中"でしか"輝けない』とでも言わんばかりの藤原Dのコメント(抜粋)

しかし、現在の世界線はその結末を回避して、2023年7月26日の5周年スペシャルキャンペーン開催まで無事にたどり着きました。それは5周年会報のコハDのメッセージ(下記にも抜粋)を借りれば『色々な形で皆様に支えられて』の結果ですが、その"皆様"の中にはオンゲキシューターズの面々も含まれているはずです。彼女達なくしてオンゲキはオンゲキ足りえないですからね。

みんなが頑張ったからこそ辿り着いた世界線

ここから、シューターズのコメントにおける感謝の言葉は『これまで』の気持ち、その後に続く期待や決意については『これから』の気持ちを表しているのではないか、と思います。無論、だからといって感謝の言葉のみであるシューターがどうこうという話ではなく、むしろシンプルな分だけシューターズそれぞれのキャラクターが活きているのではないかと感じています。

今回の為に回収しました(17回)

ここまでを簡潔にまとめると以下のようになります。

・オンゲキシューターズのコメントは、『感謝の気持ち』を表したものである
・スタンスにより、投票されたことを『応援』と感じるシューターズもいる
・『これから』についての決意や期待を表現するシューターズもいる


3.気になったコメントをもっと掘り下げてみる

前項でざっくりとシューターズ全体のコメントについて考察してみましたが、ここでは何人かのシューターズ個別のコメントについて、もう少し掘り下げてみたいと思います。

(1)藤沢柚子

「投票ありがと~♪人気投票って、なんだかアイドルみたいだよね~」

このイベントの本質(人気投票)について唯一言及している彼女ですが、正直最初はなぜ彼女だけがこのようなコメントになったのかがピンと来ませんでした。しかし、背景確認の為にキャラ設定を確認していたところ、その謎はすぐ氷解することになりました。

親密度10で解放されるので解放していない人の方が少ない……はず

柚子のよく聴く音楽は『アイドルソング』なのですね。また、付帯するコメントから柚子自身もアイドルに憧れがある様子が窺えます。そんな彼女が今回のイベントを人気投票だと感じるのはごく自然のことだったのかもしれません。

このイベントが開始して間もなく、諸事情により『柚子のこれからの声』は聞こえなくなってしまい、それは彼女が最終結果で得票数の上位にランクインされても変わることはありませんでした。無論、オンゲキの現状を鑑みるに致し方ないとは思っているのですが、願わくば今より状況が好転したその暁には、アイドルみたいにキラキラした柚子の歌声を聞いてみたいですね。

(2)高瀬梨緒

「アタシに投票するなんていい心がけじゃない!ありがとっ♪」

一見シンプルなコメントですが、これを見た時にこう思った人もいるのではないでしょうか。

"あれ、デレてないか?"

梨緒と言えば、設定に『なかなか素直になれない性格』とあり、また筐体上で再生されるボイスについても、『あ、アンタのこと、認めてあげなくもないけど…(親密度アップ)』、『さ、寂しくなんか、ないんだから、絶対、また来なさいよ(ログアウト)』等、ツンデレのイメージが強いのではないでしょうか。

しかしご安心ください、同じ設定の中に『おだてられるとすぐ調子に乗ってしまう。チョロい。』とあることから、恐らくは自分に投票されたことで気分がウキウキになっている状態であることから、デレの部分がより強調されているのだと思われます。チョロい。どうでもいいですけど公式設定で『チョロい』って表現されるのかなりすごいですよね。

ですが、もしも彼女の親密度1000を達成している人からの投票であれば……そのデレはもしかすると、言及されているようなチョロさから来るものではない、のかもしれませんね。

(3)結城莉玖

「オレにくれるのか!へへっ、サンキューな♪」

前項(1)で述べたうち、『投票』も『応援』も使っていないうちの1人ですが、それでは一体彼女は何をもらったのでしょうか。

私が思うに、莉玖がもらったものは"ロック"だと考えます。

……とだけ書くと「大丈夫かこいつ?」等の心配をいただきそうなので補足すると、莉玖の親密度を上げることで解放されるプロフィール欄10項目のうち、半数の5項目に『ロック』という単語が登場します。

親密度全解放できてないので、オンゲキWikiより抜粋します

ここから、莉玖の中で『ロック』という言葉は、好きなもの・大切なものを表すのではないかということが伺えますが、そんな自分に対しての『投票』ないし『応援』、彼女にとってはどう思うでしょうか。どちらであっても、きっとロックであると思うはずです。であれば、我々があげたものもきっとロックなのです。

(4)柏木咲姫

「応援ありがと~!……こういうのやってみたかったのよね」

シューターズ内最推しという補正が当然あるものの、17名のうちで最も好きな、そしてこの記事を書こうと思う原動力になったコメントです。

彼女の好きな曲が『アニソン』、設定に『漫画やアニメが大好きな隠れコスプレイヤー』と銘打たれていることから、もしかすると柚子と違った方向で今回のような人気投票イベント、もっと言うと"投票したことに対してコメントを返すキャラクター"に慣れ親しんでいるのではないか、と想像することができます。コスプレというのは衣装を纏ってそのキャラクターになりきる行動なので、自然とキャラクターの心情が自分に投影されるのではないでしょうか。

しかし、前述したように今回の5周年スペシャルキャンペーンは、4周年以降のどこかでオンゲキが"終了"してしまった場合、当然ながら開催されないものでした。それを乗り越えて無事開催されたイベントで、恐らくは笑顔で「応援ありがと~!」と感謝を伝えた後、「……こういうのやってみたかったのよね」と噛み締めるように呟く彼女の姿を想像すると、なんというか"オンゲキというコンテンツを頑張ってきてよかった"、と嬉しい気持ちになったんですよね。

(5)皇城セツナ

「投票?ふん……だが、礼は言わせてもらう」

コメントだけ見ればシンプルなもの(梨緒がデレたので唯一のツンデレ枠)ではありますが、そもそもオンゲキRED・RED PLUSバージョンにおけるセツナの立ち位置(完全な敵役ポジション)を顧みた時、その後の彼女がこれほど投票してもらえる立場になったというのは想像が付かなかったのではないでしょうか。

当該バージョン内のストーリー内容には賛否両論あると思いますし、実際私のフォロワーの中でも、(それがトリガーであるかはさておき)次回作のオンゲキblightより突如シューターズとしてプレイアブル化した彼女をよく思っていないような言動をする方が散見されます。しかしそれでも、彼女がオンゲキシューターズとして受け入れられ、そして如何に支持を得られるようになったかは、スペシャルキャンペーンの最終結果が何よりも雄弁に物語っています。有栖と中央でふたり並んでいるところが、なんというかとても"良い"ですよね。

……ところで、このような敵役がその後味方になることを『闇堕ち』の対義語として『光堕ち』と表現することがあるらしいのですが、『負のオンゲキ』を推進してきた彼女が光堕ちして扱うオンゲキといえば……一体何なのでしょうね。


4.おわりに

以上、5周年スペシャルキャンペーンについて振り返ってみましたが、いかがだったでしょうか。

無事に5周年を迎えたものの、引き続き予断を許せるわけではない情勢ではあるとは思いますが、オンゲキが歩み続ける限り、我々プレイヤーとしてもやることは共に進み続けることだと思います。次の6周年まで辿り着いた時にはどのような景色が見えるのか今から楽しみであると共に、その景色に無事到達できるよう、いちオンゲキプレイヤーとしてこれからも精進していきたいと思います。

それでは、良きオンゲキライフ、そして良きゲキ!チュウマイライフを。ありがとうございました。

「また来てね!待ってるわ(ログアウト・通常ボイス)」

【画像等引用元】
・オンゲキストーリー イントロダクション|オンゲキ bright MEMORY公式サイト|セガ新作音ゲー (sega.jp)
・オンゲキnet https://ongeki-net.com/ongeki-mobile/
・オンゲキ攻略Wiki https://wikiwiki.jp/gameongeki/
・オンゲキ4周年記念スタッフメッセージ https://info-ongeki.sega.jp/4832/
・オンゲキ5周年記念スタッフメッセージ https://info-ongeki.sega.jp/6563/









【おまけ】

次回のオンゲキーズ王開催が完全にナナホリだと思っていたのでイベランへの意気込みを語る予定のスペースを設けていたのですが、上記の通り対象は刹那だったのでなくなってしまいました。恐らく1月下旬くらいになると思われますが、その時が来たら改めて場を設けたいと思います。

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