その想いは「言葉」を越えて「歌」になる/青山なぎさバースデーイベント2023 横浜公演

青山なぎささんのバースデーイベントに参加してきました。前回のブログで「葉月恋」役を演じているなぎちゃんが一番好きと書いたけど、それ以上に魅力的なその姿を目に焼き付けまして、結果的に惚れました。そして、ちょっぴり反省もしています。

別に反省しなくても良いのですが、つまるところ「葉月恋」という役を通じてしか僕は「青山なぎさ」という人を見ていなかったんですよね。もちろん、IMO協会とかイマドキガールとか普段のSNSの投稿はチェックしているから、この辺りのニュアンスが難しいのですが、それくらい「青山なぎさってこんなにも魅力的な人なんだ！」というのに改めて気付かされたのが今回のイベントでした。

難しいことをごちゃごちゃと書きましたけど、結局言いたいのは「青山なぎさん」がより好きになったという事です。そのきっかけがSUPER BEAVERの『人として』のカバーでした。

歌の上手さやミュージカルが好きだからと色々な理由で選曲されたバースデーイベントのセットリストだったけれど、改めて振り返ってみると、この曲のカバーだけちょっと毛色が違ったような印象を持っています。この印象を何としても言葉にしたくて、こうしてブログを書くことになりました。

他にもオリジナルを知らないカバー曲があったはずなのに、この『人として』はなぎちゃんが歌う度に、不思議と歌詞が一言一句頭に浮かんでいました。しかも、それがパッと浮かぶ度になんだかヒリヒリする。この感覚は他の曲にはなかったから、凄く印象に残っています。

そして、この曲を聴きながらぼんやりと思い浮かべてしまったのは、やっぱりLiella!の3rdライブツアーの埼玉公演day2でのMCでした。でも、あの当時は「葉月恋」役を演じるなぎちゃんとしての言葉としてだけ受け止めていたんですが、あの時には見つけられなかった等身大としての「青山なぎさ」の「本音」がこの『人として』を通じて伝わってきました。その「本音」は「葛藤」という言葉の方が意味合いとしては近いかもしれません。だからこそ、僕は聴いていて、どこか胸が痛くなるような気持ちがしたと思っています。

そんな様にして、明らかに『新時代』『First Love』とは違った聴き方で、耳で楽しむというよりは頭で考えながら聴いてしまう感覚でこの『人として』を聴いていました。いや、「聴いていた」というよりかはもう「食らっていた」という言葉の方がふさわしかもしれません。今まで「葉月恋」役としての彼女しか見えていなかったから、余計にそうだと思います。

どうして、こんなにも『人として』という曲に彼女の「本音」を感じてしまっていたのかというと、それは前回のブログで書いていた「青山なぎさ」という人の魅力にあります。

ちょっとこれはニュアンスが伝わるかどうか分からないのですが、おそらくLiella!のメンバーの中で、一番「青山なぎさ」と言う「自分自身」を客観視していると思っています。もう少し噛み砕いて言うなら、「みんながイメージする青山なぎさはこうだろうから、自分はそうあらなくてはいけない」という鏡に写った自分の姿をちゃんと分かっていて、それを「演じられる」のが「青山なぎさ」という人の魅力だと言う事です。

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改めて、補足すると、Liella!として活動する時は、「葉月恋」という役があるから恋ちゃんの魅力を伝えるためにそのイメージを守ることを最優先にしていると思います。「葉月恋」役のための「青山なぎさ」を演じているという事です。

でも、今回は「青山なぎさ」個人としてのイベントでした。ライブパートの歌の上手さや表現力の凄さはもちろん、ビンゴ企画で積極的にレスをしたり、会話したりとイベントのどこを切り取ったとしても等身大の彼女を楽しめる瞬間でいっぱいでした。だからこそ、そんな中で『人として』で彼女の「本音」というか、「本当の気持ち」がぼんやりと見えたんだと思っています。その上で、イベント全体を振り返った時にトークや企画パートが想像していた以上に短かった事も凄く納得できる部分があります。

正直なところ、個人イベントだから、好きなように時間を使って自分の言葉でその気持ちを伝える事もできたと思います。でも、そうじゃなくて、自分が好きな「歌」という表現方法を選んだ。もちろん、言葉で伝えるのも全然アリだと思いますが、きっと言葉で伝えようとすると照れ臭くなってしまうから、「青山なぎさ」として「歌」でその気持ちを届けようとしたのかなと考えています。

そんな中で、『人として』という曲の立ち位置を考えると、もはや「独白」と言って良いじゃないかなと思います。言葉ではなくて、この曲に自分の想いを託したんだと思うと、その姿勢ってめちゃくちゃカッコ良いし、素敵です。「恋ちゃんってこんなに魅力的な子なんだよ」と嬉しそうに話す「葉月恋」役のなぎちゃんも好きだけど、たった1曲でその想いを歌に乗せてこんなにも感情を揺さぶってくる純度100パーセントの「青山なぎさ」はもめちゃくちゃ魅力的だと身を持って体感しました。

ソロデビューなのか、はたまたミュージカルなのか、彼女の「歌」がどんな舞台で花開くのかめちゃくちゃ楽しみです。