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その「軌跡」をいつまでも見届けてたい

蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブの乙宗梢が大好きです。

彼女のことを「良いな」「応援したいな」と推したくなる気持ちは、気付いたらとてつもなく自分の中で大きくなっています。具体的に言うなら、グッズを買ったり、蓮ノ空美術部のタグで素敵なイラストを見かけた瞬間にいいねを押していたりと、自分自身の動き方で実感する場面も増えてきました。

そんな自分の想いを、あえて1行にまとめるとするなら、梢を推したいと思う気持ちは、活動記録を通じて、キャラクターを知る中でどんどん惹かれていったのと、花宮初奈さんの想いと姿勢に感銘を受けたから推してる、ということに尽きると思います。

今回はどちらかというと、前者の「乙宗梢」というキャラクターそのものにフォーカスを当てて、「推したい」気持ちの理由を書いてみる事にします。ちなみに後者については、↓のブログで書きました。

改めて、蓮ノ空1stに向けて、彼女たちの活動記録を振り返っている中で、特に刺さったシーンがありました。それは活動記録第2話『ダメダメ→世界一!?』です。花帆がさやかを始めとしてその他のスクールアイドルと自分を比べて、自分がスクールアイドルとして自分がどうあるべきかと葛藤する中で、梢が投げかけた事が凄く好きで。

私は、努力することが好きなの。いいえ、そうするべきだと思っているわ。

注1

私は日野下さんみたいな愛嬌があるわけじゃないから。スクールアイドルとして見せられるのは、自分の歩んできた軌跡だけなの。

注2

私の努力は、きっと他の誰かに伝わると信じている。私が他の誰かに誇れるものがあるとしたら、それだけだから。

注3

梢ってキャラクターの背景としても、↓の公式プロフィールにもあるようにあらゆる意味で完ぺきだと思うんですよね。(機械さんの件は目を瞑るとして……)それでも彼女は抜き出したセリフにあるように、自分には「努力しかない」と頑なに信じている訳で。

蓮ノ空女学院の2年生。文武両道、眉目秀麗で学院の誰からも一目置かれる存在だが、それを鼻にかけない優等生。音楽一家に生まれ、小さいころから様々な習い事をしており、どんなことにも努力を惜しまない。機械が苦手だが、自分では得意になる途中だと言い張っている。

注4

このシーンを見返していた当初、そんな背景を思い出したのもあり、余計に胸が苦しくなったのを覚えています。その苦しさをもう少し噛み砕いて言うなら、蓮ノ空女学院スクールアイドル部・部長の「乙宗梢」はこうでなくてはいけないと言う、自分自身で作り上げた理想があまりに強過ぎて、いつか自分を苦しめてしまう瞬間もあるのでは、という事になります。

(きっとこの辺りの自分の中に作り上げた自己イメージの強さは葉月恋ちゃんとも似ていて、そういう意味でも僕はこの2人のキャラクターが好きなのだと思う。)

そんな風にして、彼女の想いの部分の解像度を高めた上で、活動記録の7話-8話あたりを振り返ると、よりその自己イメージとの葛藤は伝わってくるのではないかなと。

1年生の時のラブライブ!地区予選を通じて、綴理や慈との気持ちのすれ違いが起こっていたのは、純粋にそれぞれの想いがズレていたというのもあると思いますが、それと同時に、自分はこうでなくてはならないから、それとは違う想いは間違っているのかもしれないと自分の気持ちに蓋をしてしまった梢なりの葛藤があったとも思います。

と、ここまで書いてきて、決して自己イメージに葛藤することが悲観的な事だと言いたいのではありません。むしろ、そういうもの乗り越えた時の梢の想いにもの凄く胸を打たれるんですよね。

8話で言うなら、綴理との衝突を経て、ラブライブ!優勝を目指していたかつての願いに気付いて、そして、1年前の地区予選で振り付けを変えるという選択の中で、本当に大事したかった自分の想いに気付いていくその姿が本当に輝いていて、大好きなんです。その中で特に好きなセリフがあります。

私は憧れて入ってきたこのスクールアイドルクラブを...... 想い出の詰まったあの場所を、失いたくありません。

注5

自分には努力しかないというストイックさの中には、純粋にスクールアイドルが好きと言う気持ちだけではなくて、自分を犠牲にしてでも仲間たちと過ごしてきたこの場所と時間を守りたいからという本音も隠れていたんですよね。活動記録を見返した時はもちろん、こうして言葉にしていく中でも、彼女の不器用すぎるくらいに真っ直ぐな想いに気持ちを揺れ動かされている事が分かりました。

スクールアイドルとして日々努力する姿の中には、ステージの上でキラキラに輝いている姿はもちろん、8話のように些細なすれ違いとか、正直になれない想いで躓いてしまうカッコ悪い場面もあると思います。でも、それを包み隠さずに、自分が歩んできた「軌跡」として届けてくれる。それは他のスクールアイドルには決してない体験で、その中での出来事は乙宗梢にしか歩めない「軌跡」だと思います。

だからこそ、僕は彼女の「I'm OK」で始まる『DEEPNESS』に気持ちは熱くなったのだし、彼女がスリーズブーケとして活躍している姿を日々応援しているんですよね。そして、いつかは103期の部長としてラブライブ!の優勝旗を掲げる姿まで見届けたいんですよね。活動記録を通じて、僕はそういう乙宗梢にしかない「軌跡」を一緒に体感して、確実に心を動かされているんです。

これからも続いていくその「軌跡」の先をずっと見届けていきたいです。


▼注釈
注1〜3 Link!Like!ラブライブ! 活動記録 第2話『ダメダメ→世界一!?』
注4 蓮ノ空女学院スクールアイドルクラブ - ラブライブ! MEMBER 乙宗梢 より(https://www.lovelive-anime.jp/hasunosora/member/03/)
注5
 Link!Like!ラブライブ! 活動記録 第8話『あの日のこころ、明日のこころ』

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