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自由

今日こそは頑張る日 そう言い聞かせ続けている
最終決定権の無い私は モノゴトの重要性を理解できていないと言われる
自分で決めていないモノゴトの重要性なんか知るか
誰かの期待に応えるため 命令通りに動くロボット
急に 好きなコトしていいよ と言われても
マニュアルが無ければ コマンドが無ければ 動けません

いきたかった道は 道案内と同時に 街灯を消されてしまった
整備されていたはずの道は 灯りと共に廃れていった
道の先にある橋も崩れ去っていった 無い橋を渡ることはできない
だから 飛び降りるしかなかった 前に進め と言われたから
一筋の光に救われて 誰かが落とした紐を絡み付けて
見せかけでも丈夫にすれば もう安心 誰も中身を確認しないから
表面さえ綺麗なら がんばったね と褒めてもらえる
結果さえ残れば すばらしい と褒めえもらえる
中身が腐っているかは 関係ない
中身が空洞かは 関係ない
だって 自分の命綱ではないから
見た目が きれいなモノ が手元にあるのが嬉しいだけ
見栄のため 物欲のため ただの装飾に成り代わる
錆びたモノも 金メッキさえしていれば 満足なんでしょう
出来の良いモノが欲しかっただけ でしょう?

この手に乗せられていた
この手に握らされていた
外からの圧力で手を閉じるしかなかった この手で
握りしめられた権利は 果たして私の権利なのか
最終的に 握ったのは私だから 私のモノなのか
私の意志はどこにいった
誰にも求められない
誰にも許可されない
そんな意思なんて 持つ必要もなくなった
権利を握らせられた 空洞の人形 操り人形
ぬいぐるみの方が 中身が詰まって羨ましい

大事なことだから自分で決めなさい
そんなこと何回もあった
自分で決めたはずの結果が 自分のモノではなくなった
納得させる理由を付けたしたら 薄っぺらい仮面になった
紐が固く結ばれて 自分では外せなくなってしまった
いくら豪華に結ばれたとしても 美しいと評価されても
誰かが施したモノを 自分のモノとして語ることはできない
 なぜこの仮面にしたのですか なぜこの結び方にしたのですか
  わかりません
 なぜわからないのですか
  誰かが施したからです
 自分のモノに責任を持ちなさい
  できません
 なぜ責任を持てないのですか
  自分のモノではないからです
 ではなぜ自分のモノではない仮面をつけているのですか
  外せないからです
 なぜですか なぜですか なぜですか
  聞かれても答えることはできません もう忘れてしまいましたから
  結ばれた記憶も どこか遠くへ消え去ってしまいましたから
  もう思い出せないほど 遠くへ行ってしまいましたから
  だから もう 何も聞かないで お願いします
  あなたたちの求める答えは持っていないのです
  私の中から亡くなってしまったのです

キッカケは自分の中にある
ほとんどのモノゴトは 自分から始まったはずだった
キッカケになった出来事があったはずだった
何かしらの思いがあったから 動こうとしたはずだった
ただ 発言ができなくて 自分の中にため込んでしまうだけだった
そのせいで 繋がりが分からなくなってしまった
積み重なりすぎたブロックは崩れ落ちてしまった
落下して 粉々に砕けてしまった
繋がったブロックすべてが粉々になってしまえばよかったのに
粉々になったモノ 砕けたモノ ヒビの入ったモノ 無傷のモノ
混在してしまったから 誤差が生じてしまった
あるキーワードから派生された枝は 異なるブロックを貫いていく
一見 芸術的に見える巨木は ガラクタの集まり
使えない集合体 ガラクタの結晶体
価値のない キッカケもどき が生成されていく

自由を求めて 声を 手を あげようとする
ただ 音がのらないだけで 身体の内であげているだけで
上手く伝えることができない
聞こえなければ 見えなければ 何もないと思われてしまう
だから 伝えたいことを文字にすることにした
何度も何度も書き直して 本当に伝わるのかわからないけど
なぜ自由を求めるのか 自分らしくいきたいか
今までうまく言えなくてごめんねって
こんな 命令に従うロボットでも 中身のない人形でも 
言いたいことはあるんだよって 伝えたくて
ただ頷くだけじゃないんだよって
見えないところだけで 反発したって あなたには伝わらないから
知らないでしょ
好きに考えて 好きに行動して たくさんの人と関わって
やりたいことがたくさん増えて なんとかしようと努力して
あなたがいなくても 生きていけるんだよって
あなたの知らない 私はいきいきとしているんだよ
楽しいねって よく頑張ったねって 自分のこと褒められるんだよ
とても大きなコトをやり遂げたわけではないけど
それでも ゆっくり成長しているんだよ
あなたの前だと止まったように感じる私がだよ
今でも 固まってしまうけど 変わろうと頑張っているんだよ
あなたを安心させたいから
褒めて とは言わないから 少しの間静かに見つめてみてよ
少しづつ 少しづつ 命令が無くても 糸が無くても
私は進んでいけるから 自分の力で進むから ね

私らしく はまだわからないことだらけ
今わかるのは 私はフツウじゃないということ
あなたの求める ヒト ではないこと
ごめんね
環境から外れていても 受け入れてくれる人たちがいる
好きに生きていいんだよって 認めてくれる人がいる
間違ってないんだよって 教えてくれる人がいる
世界は狭いというけれど 離れてから世界は広がったよ
あなたの世界から 一歩下がるだけで世界がひっくり返ったみたいだった
あなたから見て フツウじゃない オカシイヒト だから
今後も 悩ませて 苦しめて しまうと思う
ごめんね
でも あなたから そう思われていることを知って
私は気が楽になったんだよ
だって カンペキじゃなくても 許される気がしたから
出来損ないで ごめんね 
でもこれが わたし だから 許してね
今はまだ しっかりとお話ができないけど
いつか その時が来たら 
こころの底からの声で お話ししたいな
小さい子供のように 泣きじゃくって うまく話せないかもだけど
お話しできることが 嬉しくって 顔がぐちゃぐちゃかもだけど
こんな わたし でも 大丈夫だよって 胸張って
いつか ちゃんと わたしの口から 音をのせて 伝えにいくね
  今までありがとう たくさん迷惑かけてごめんね
  これからもよろしくしてね 大好きだよ


最後まで読んで頂き,ありがとうございます。
勢いで書いた結果,こんなに文字数が増えるとは思っていませんでした。
私はうまく言葉にできない人,うまく伝えることができない人ですが,
この文字たちを読んで,あなたに何か変化があったら嬉しいです。

お手紙屋さんのさんぽみち


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