時間

葉っぱから零れ落ちる雫たちは
微笑みながら零れ落ちていく涙と同じくらい 透き通っていて
色鮮やかな音色を奏でている
朝の訪れを喜んでいるみたい


白い空に差し込む朝の光は
微笑みながら覗いてくる瞳と同じくらい 透き通っていて
あなたの前では嘘をつけません
それでも夜の訪れを拒めないわたし


音を飲み込んだ夜は
微笑み合うふたりの体温が伝わるくらい 透き通っていて
名前のないコードが響き渡り 溶けて馴染んでいく
音のない言葉が伝染して
ふたりが同じ世界にいることを教えてくれる

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