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紙カルテと石膏ギプス 技の時代は終わった?

紙カルテと石膏ギプス

Twitterで20台医師が紙カルテについてつぶやいていました。
私(夫の)の診療所は現役、紙カルテです。
しかもリング綴じでもなく、糊で貼っています。
分厚くなって、多くの患者さんを待たせると崩れ落ちるのがお約束。
カルテに急き立てられるように診察をしています。

久しぶりの患者さん、例えば二年ぶりの患者さんも当院をかかりつけ医だと思っているので、パラパラめくって以前の状態がわかるのはありがたいところ。

スタッフは長い定規のようなしおりで本日の部分を挟んでくれます。
パッと開けられるようにの工夫です。
でもこの定規以前はメーカーさんが持って来てくれたのですが、今はそんなはずもなく、厚紙で手作りしています。

以前勤務していた病院で電子カルテ(パソコンによるカルテ)を使い始めたのは2014年。
周りの病院はすでに導入が終わった後でした。
わからないところは教えますといわれても何がわからないかわからない。
他の病院で使っていた先生に聞きながら、ゆっくりタイピングしていました。

診療報酬の請求は楽になったり、看護スタッフは医師の読めない字に苦労しなくなったり良いところがたくさんあります。
医師にも前日と同じカルテ記載はコピペできるので楽だし、処方や点滴にアラートがでるのもお役立ち。

新しい世代の医師はためらいなく電子カルテなので、紙カルテは書かされている気分なんですね。

話は変わって、石膏ギプス
かつては骨折の患者さんに美しく巻くのを競ったこともあります。(懐かしい研修医時代)
今はプラスティックのギプスです。
おそらく平成に入ったころにプラスティックになったような。
軽いし、ぐるぐる巻かなくても強度があるし、すぐ乾くので便利です。

学生時代に右手を骨折して、その時はまだ石膏だったので、骨折が痛かったこと、ギプスで洋服が汚れたこと、電車通学で手が重かったことを思い出します。今だったらもう少し快適でしょうね。

紙カルテの時は字が上手な先生は神でした。
石膏ギプス時代は美しいギプス固定ができる先生に憧れました。

今は技より知識、判断力で勝負の時代。
情報の時代ともいえます。

今の方がちょっとイイ感じがする。

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