見出し画像

介護される人はいつも元気でほがらかであることが求められるなんておかしいよ!

母のことです。

本当にときどきですが、朝からずっと眠いことがあります。
寝かせてほしいという母、訪問に来たヘルパーさん、看護師さんは心配して熱を測ったり、聴診器を使ったり。
うるさい、眠いと無視している母にやさしく言葉がけをしています。
大丈夫ですか?どこか具合の悪いところはありませんか?
その言葉すらも聞きたくないようなそぶり。

こういうこともありました。
入浴サービスが来たのですが、入りたくない様子。
にこやかに勧めてくれるですが、だんだん険しい表情になり、手を払い除けました。
そうしたら、サービスの方は慣れているのですが、普段見ていない娘が大騒ぎ。
おかしくなってしまったと訪問の医師を連れてきました。

初めて会う母に医者も困った様子。心穏やかになる薬を出しておきますねと帰ったそうです。

この話を聞いて、介護されるようになると、毎日ニコニコ、決まった時間に起きなければいけない、決められたスケジュールを変更するわけにもいかないし、大声で怒ったり、人を嗜めたりすることもしてはいけない。

いつも元気で言うことを聞かないと、おかしくなった、具合が悪いとますます守られて、規制されてしまう。自由裁量がなくなります。

お年寄りって大変です。自由気ままに寝ていられない、嫌だからと掴まれた手を払い除けてもいけない。

それって、そのときに一緒にいる人の感想ですよね(ひろゆき風)
介護されている当人の気持ちを測って、様子を見る余裕が欲しいです。

結局困った医師は薬はだしませんでした。この次同じようなことがあったら相談に乗りますとのこと。

今日母に会うと穏やかな様子で食欲もあり、声も張りがあります。ほっとすると同時に、その都度変化する母を受け入れたいと思うのでした。
元気でいないのも、ちょっと怒ったりするのも、愚痴るのも母です。
全部好きだよ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?