社会参加を患者さんから学ぶ
花は育てるうちに好きになるという話
患者さんから病気の後に興味の対象が変わったという話を聞いた。
もとは会社員、それが長い療養の後、施設の管理、清掃などの仕事についている。
真っ黒に日焼けして、きっと外での仕事が多いと感じられる。
前は言われた仕事をこなすのが辛い、あるいは自分の能力、障害をわかってくれないと話すことが多かった。
ところが、「今、施設の花壇の管理をしている、自分にまかされている。花を手入れするのが楽しい。」
「花は手入れすると返ってくる。美しく咲かせてくれる。」
「通院でも病院の庭の美しさにきづき、手入れしているなぁと感心する。」
更に、今まで草木の手入れはしたことなかったし、見てなかったんだ。(そうでしょ、仕事が忙しかったから)
でも、手入れしているとだんだん興味がでてくる、花の種類、葉の多様さ、成長ぶりを伝えたくて。ほかにもいろいろ頼まれちゃって困るんだけどね。
と少し恥ずかしそうに言ってました。
以前の会社の話はあまりしてくれない方でした。
花を育てる仕事、花壇をメンテナンスする仕事はある意味終わりがない、草は生えてくるし、花は終わって次の花を植えることになる。
自然に触れ合うと癒しになるとまとめたくはない。
行動することで好きがみつかる。
拒否から入らないで、まずその仕事してみて良かった。
長い時間かかって、今幸せそうです。
いいえ、私が幸せです。
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