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母の電話、大学の同級生と

母と大学の同級生が電話で話している.
母:元気?私は元気よ、代わりないわ.
友人:入院したって聞いたわよ.
母:もう元気なの.(入院したことは忘れているので辻褄合わせ)
友人:今は誰といるの
母:次女(私)が一緒に住んでいるのよ.(本当は父と2人暮らし、私は遠方に住んでいる)
友人:エッ!遠くにいるんじゃないの(私が山形に住んでいることを知っている)
母:それでも、今は私と一緒、住んでいるわけではないけれど、近くにいるのよ(なんとか辻褄合わせしている)

友人は1人暮らしでしっかりしているようです.
母は健忘が強く、口調ははっきりしていますが、話しているうちに前の会話を忘れて、ボロがでてくる.頭の良さで辻褄合わせする、ボロが出る、辻褄合わせする、次第にメタメタ〜
友人はそれがわかっているのか
学生時代の話をするでもなく、今の元気を確認して、電話は終了.

少し経つと母は電話のことは忘れていました.
でも、その友人がいること、だいぶ前のことは覚えています.

あうんの呼吸の会話、お互い人生全てを知っている、そしてこれからのこともわかっているからという感がある、アラナインティの会話でした.

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