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退院後4ヶ月経った、母の日常

脳卒中で入院した母、麻痺はなかったのですが、入院中にコロナを発症.
どうなるかと思われましたが、3月末に自宅退院後、4ヶ月が過ぎました.

重度の記憶障害、見当識はまあまあ、周囲の人によく道理を説いています.
麻痺はないのですが、膝の変形が強く歩行は一日30m程度、思わぬ時に歩いてみせてびっくりさせています.
退院後のぼんやりした感じは、以前の鋭い意見に変わっていますが、介護の方達にはとりあえず嫌なことは言わない.
「あなたには手伝って貰わなくていいわ、自分でできるから」とは言います(^_^;)

要介護4の母のプランの変わったところは、
1.当初は朝昼夕は入っていたヘルパーさんの昼中止.自費で入っていたので経済的には助かります.
2.週1回のデイサービス止めました.記憶は残っていないはずなのに、朝忙しく準備をしたくないようで、険しい表情で嫌がります.
送り出しをしてくれていたヘルパーさんもギマチャンも根負け.
コロナが増加していることを理由にお断りしました.
3.歯科治療始めました.

モーニングケアも自分で着替えをすることもあるし、寝ていて置きたくないと抵抗することもある.
ナイトケアはベッドへ誘導してもらうのですが、これもまだ寝たくない、自分でやるからと慣れているヘルパーさんたちも手こずっています.

訪問看護ステーションは排便管理で浣腸をするので、これも悪い記憶の積み重ねになり大嫌いですが、スタッフはなんとか処置してくれています.感謝です.

昨日の母
都会と田舎の差
金持ちとそうでない人の差
について、立派な発言あり.
人の能力は家庭により変わるものではない、その人の努力、積み重ねが必要.
外面がお金持ちに見えても実はそうでない人はが話し方、身振りでわかる

美貌と才覚で生きてきた母.
幼い頃に医者だった父親を亡くして苦労したと思います.
現役時代のように偉そうに世の中の道理を話す母.
なんか楽しそう.
自分の言ったこともすぐに忘れてしまうのですが...

入院前より、定期的に訪問するお客さんもあります.(きっと入院前はいつでも、いつかは会えると思っていたのです)
母は自分の生活を取り戻しつつあります.脳卒中の前とは違いますが、
生活のペースは母中心.

ここで医師として気をつけなければならないことが一つありました.
診察した病院の医師からの伝言

脱水になる可能性があるので、たくさん水を飲ませる

これは母の支援者の人向けです.診察に行ったのは母.
水を飲んでくださいと伝えるべきではないでしょうか?
主治医が母を認知症のある介護を受ける人としてみているのを感じました.
そしてただ水をたくさん飲ませろという、具体的な方策もなく.

診察室の中の採血結果からの診断.
生活を見ていない医師の発言?
穿った見方をすれば、こういう医師は水が足りないと思うと、まず点滴と考えがちです.

人は診察室の中で生きている訳ではありません.
わたしもその人の生活がわかるように、そして、背後にある家族支援者の努力に目を向けられるように気をつけようと思います.

今日は4ヶ月を過ぎた母の在宅生活、そして医療側との乖離について書きました.

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