人は自分のことを本当に理解してくれた人を信頼する
#心にしみる言葉
易怒性への対応で表題の言葉を聞きました。
周りに、家族にイライラしている人いませんか?
こちらが悪いことしたかしらと思えるほど強い言葉で帰ってくる、不機嫌な表情。
心が貧しくなっているのかしら
困ったことがありますか?
脳の障害で感情のコントロールが難しくなることがあります。
「易怒性」
脳のある部位のダメージによっておこります。でもそこのダメージではなくても以前は余裕があった人が脳の機能にダメージがあると押さえられなくなります。
私がお手伝いしている山形県高次脳機能障がい者支援センターでもこの症状に対しての研修会を数年ごとに行います。
福祉の現場はチームで関わることが多いですし、集団への社会参加を促す立場とすると記憶障害や遂行機能障害(段取り力の障害)よりもむしろ対応が難しい症状の一つです。
こういう方との関わりにおいて、最も重要なのは彼らを本当に理解することなのです。彼らもまた、自分を理解しようとする温かい眼差しや心のこもった対応に敏感に反応します。
本当の理解のための3ステップ
1.彼らが何度も同じ話を繰り返しても、忍耐強く耳を傾ける。傾聴です。
2.さえぎらず「そうですね、そうだったんですね」受容です。
3.「確かにね」と共感する
一部の方は話しているうちに、混乱したり不安を感じたりすることが多いですが、彼らの立場に立って理解しようと努めることで、その不安を軽減することができます。過去の自分が輝いていた年代の思い出を共有したりすることで、彼らは「この人は私の気持ちをわかってくれる」と感じることでしょう。
最終的に、人は自分を本当に理解してくれる人を信頼します。信頼関係は、その理解と共感から生まれるものです。私たちが彼らを理解し、寄り添うことで、彼らもまた私たちを信頼し、心を開いてくれるのです。
これは脳に損傷を受けた人だけでなく、心に余裕がなくてなんとなく不機嫌な人にも有効なはずです。
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