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爪を噛む癖を治す2024

わたしは生まれてこの方ずっと深爪であった。
というのと、小さい頃から爪を噛む癖があるのだ。咬爪症と呼ばれる。

このわたしの爪を噛む癖は、ストレスを感じたとし、さらには寝ている間に現れる。
起きている間は爪を噛むまいと意識することができるのだが、寝ている間はそうはいかない。朝起きるとギジギジに噛みちぎられた爪が指先についていて悲しくなる。

爪を噛む癖をやめるために、咬爪症対策の噛むとものすごく苦いマニキュアを塗ったりもした。「にっが〜〜〜!!!」と思いながらも噛んでしまい、てんでダメだった。

あるとき、高校の同級生から、「わたしはネイルを始めてから爪を噛む癖が治ったよ」と教えててもらった。爪をきれいな造形に整えると、その造形を崩したくなくて、爪を噛む気が失せるらしい。

わたしは長年自分の爪を噛む癖がコンプレックスだった。それがネイルで治るならぜひとも試してみたいと思った。

2024年に入って早々、ネイルを予約してみた。あまりにも深爪であるため、こんな爪にできる施術などないのではないか?と気にしていたが、ネイリストさんに相談すると「深爪で施術が出来ないなんてことは全然ないです」とのことだった。そうなんだ。知らないことがたくさんあるなあ。

ただ、深爪であるからこその制限もあることはあると、丁寧に説明いただいた。

まず、グラデーションデザインのネイルは難しいこと。キャンバスとなる爪の面積が小さいのだから、当たり前といえば当たり前だ。

さらに、ジェルネイルの場合は、長い爪よりも早く取れてしまう可能性があること。通常の爪であれば3-4週間くらいは保つと言われているが、深爪の場合は3週間で取れてしまうことが多いらしい。

どちらもわたしにとって耐えられない制限ではなかった。
むしろ、「あ、それだけなの?こんなに深爪なのに?」と思った。
自分で勝手に自分の深爪に呪いをかけていたようだ。こんな醜い深爪にできることなんて何もないはずだと。

わたしはお堅い職種で働いており、お客さま先に出向く機会もあるため、どのみち派手なデザインや色はできない。
ミルクティーベージュのワンカラーで塗ってもらうことにした。

お手入れされてツヤツヤになった爪

か、かわいい〜!!!!

わたしの爪がかつてこんなツヤツヤのツルツルになったことがあっただろうか。ない。

施術中、わたしの知らない道具が次々と出てきて、わたしの爪を整えていった。
まず水に爪を浸して柔らかくして、多種多様な爪やすりで爪の色々な部分をきれいに整えて、なんかよくわからん保湿剤のようなものを塗り、ジェルネイルを塗っては専用の機械を使って乾かしを繰り返す。
爪にこんなにできることがあるのかと驚いた。

思えばわたしは爪に酷い思いをさせてきたと思う。
齧ったり、ちぎったり、あり得ないほど苦い爪噛み防止コートを塗ったり。

ネイルサロンでその上ないほど丁寧なケアを受けて、わたしの爪もきっと喜んでいると思う。

わたしは、自分の身体を雑に扱いがちだと思う。
仕事が忙しくなれば、お風呂に入るのをサボり、美容院に行くのも自宅でのヘアケアもサボり、もちろんスキンケアもサボる。服も適当になる。

今回ネイルサロンで自分の爪がかつてないほど磨かれて美しくなった様を見て、もう少し自分の身体に気を遣ってもいいかもしれないと思った。

このネイルサロンに行ってから、1週間以上経つが、わたしはその間一度も爪を噛んでいない。1週間以上爪を噛まずに済んでいるのは人生で初めてだ。

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