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【銭湯めぐり15 光明泉@中目黒】目黒川花見と銭湯

【銭湯めぐり15 光明泉@中目黒】

快晴の花見日和ということで、人ごみを予想しつつも、未体験の目黒川の桜を見に中目黒へ。

駅から川までの経路が限られているので、横断歩道内右側通行や橋の上での立ち止まり禁止など、かなり周到に雑踏警備を実施している様子が見受けられる。

川の三面張りが風情を害していることは否めないが、桜の景色は流石。花びらが川を流れる感じも良い。若者、外国人の姿が目立つ(というか50のオッサンが1人で歩いてる方が逆に目立つ笑)。

目黒川の桜


お昼は目当てのワイン屋はあったのだが、川沿いをふらふら歩いてると、イタリア食材のお店が何やら知らないスナックを提供。ゼッポリーニというピザ生地と海苔を混ぜた生地を揚げて塩味を付けたスナックだが、午前スイムをしてきた腹には魅力的すぎた。とりあえず軽く前菜として、泡と共にいただく。

ゼッポリーニと泡


そこからワイン屋に向かって行くのだが、途中蕎麦屋などの行列を見て、「俺はよほどじゃないと並ばへんねん」と偉そうに心中呟きつつ、その後なぜか「うどん」と書かれた素っ気ない看板の前の5名ほどの行列に足が止まる。何でかなとよく見ると、以前中高の同級生が投稿してた「おにやんま」ではないか。未体験かつここで食べておけばワイン屋で安く済むかもなどと大学生のようなセコさが頭をよぎり入店。定番らしい冷並ぶっかけ鶏天うどんをいただくが、確かに人気店と納得の喉越し。

おにやんまのぶっかけ鶏天うどん


ワイン屋は気さくな店主&店員がなかなか面白い。オードブルとソーヴィニヨン・ブラン(仏)&ピノ・ノワール(ルーマニア!)をいただいただけなのに、私が銭湯めぐりをしてる話をしたからなのか、店の名刺とデカ字の個人名刺をダブルでいただく。

ワインファームtamuraのオードブル


いよいよメインの光明泉へ。ここも南青山に似てマンションの2階。男湯女湯を定期的に入れ替えている方式で、サウナーにはやはり人気。開店直後の15時過ぎに入ったが、若者だらけではなく、地元の常連らしき方々も。子供は見かけず。デジタル温度計があり、ジェットバスは41.2度、露天風呂(今日は快晴の空がバッチリ)は42.7度と絶妙な湯加減。すぐ隣が東横線で電車の音を聞きながら露天に入れるのは楽しい。

最後にもう一つの目的地であった酒屋「伊勢五本店中目黒店」へ。日本酒・焼酎中心のラインナップだが、6席のカウンターがあり、15時からは角打ちも営業。90ccか60ccで4〜500円程度と格安。3杯ほどいただき、戦利品も購入し、本日のブラウエダは終了。

伊勢五本店のカウンター角打ち


本日の酒の肴は、バートランド・ラッセルの幸福論。自治体の仕事は住民の福祉の増進などと偉そうに言うが、何が人間を不幸or幸福にするかが分からないといけないはず。1930年、58歳の時に書かれた本だが、不幸・幸福の原因をそれぞれ列挙し、極めて平易に解説している。100年近く経ってもほとんど色褪せていないことに驚くと共に、幸福の原因の一つに「私心のない興味」を挙げていて、銭湯めぐりその他の何でもない趣味が、如何に自分の幸せに繋がっているのかを再認識。なぜ幸福でいられるのか、とても良く理解できたのは、それ自体幸福なこと。

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