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【銭湯めぐり86 金平湯@香取市佐原】地元客に愛され観光客にも便利な小江戸の湯

【銭湯めぐり86 金平湯@香取市佐原】

3連休の中日に前から行きたかった千葉県の小江戸、江戸優りとも言われる佐原へ。佐原の大祭は地区ごとに年2回催されていて、夏祭りは本宿地区、秋祭りは新宿地区のお祭り。夏祭りはこの金曜から日曜に行われ、その最終日。JR東も佐原夏祭り号という新宿発の臨時特急を出して応援。直行で楽なので、往復とも利用。

気持ちがアガる
車内で観光パンフレットの配布サービス
駅も良い感じ


佐原は川越に比べてコンパクトにまとまった小江戸だが、その分徒歩でいろいろ周れて楽しい。#金平湯 もよくぞ残ってくれたという銭湯(コロナまではもう一つあったと聞く)。江戸時代の偉人伊能忠敬関係の史跡、記念館もあり、1日中飽きない散歩コースを作れる。

駅前からお出迎え


特急でお昼前に着くと、山車が行き交う小野川周辺のエリアまで徒歩で10分程度。途中、案内所の人に、2年前から山車にはGPSが付いていて、リアルタイムの位置情報が提供されていると聞く。なかなか感心。小野川エリアに着くと、人出もそれ程ではなく、若干拍子抜けではあったが、最終日だったことと、まだ時間が早かったからだと後で理解。

こんな感じの山車がいくつも


山車を2台見てから、最初に入ったのはその名も #伊能忠次郎商店 というbrewery & cheese のお店。クラフトビールの4種飲み比べセットとフランクフルト、カプレーゼを注文。2階から川を見ながらの軽食タイムで、滑り出しは上々。

伊能忠次郎商店
上から撮ってみた


続いて向かったのは、酒蔵2ヶ所。1つ目は、無料で蔵の一部が見学でき、味醂でも有名な #馬場本店酒造 で、2つ目は蔵見学は老朽化のために中止しているとのことだが、販売、利き酒コーナーが充実している #東薫酒造 。東薫酒造の方で、4種類の利き酒を注文。夢とまぼろしの物語、卯平衛、夢童に最高級の叶も付けて800円。たまたま他の客がいなかったので店員さんの小江戸トークも独占でき、大収穫。お酒はいずれも爽やか上品系で、繊細な味の刺身に合わせることをイメージして造られていると言う。秋はこの西側の新宿エリアの祭りとのことなので、再訪を誓う。

馬場本店酒造
東薫酒造
4種飲み比べ


続いて、1日2回説明員によるツアーがあって、2回目が14時ということでそれに合わせて訪問したのが #伊能忠敬記念館 。ちっちゃな頃から地図好きで、少し前に伊能忠敬の測量法や国内外に散らばった地図の再収集に関する本も読んでいたので、とても楽しみにしていたもの。大図、中図、小図の一部の実物を見て、改めて感動。どうしたら素手でこれほど精密で美しい地図が描けるのかと。また、50代になってから子供世代位の先生に付いて今で言う「学び直し」をして、55歳から18年間の苦行とも言える測量を続けた訳だが、そもそも家にも天文学等幅広い分野の蔵書がたくさんあり、その時代にはおそらくかなり珍しいタイプの知識人であったことも理解。51歳の自分も、第2の人生、まだまだやれることがあるかもと勇気付けられる。

素晴らしいお土産


ようやく金平湯の開店時刻の15時になったので、向かうが、酒蔵2ヶ所のすぐそばに立地しており、何と自分に便利な街なんだろうと勝手に感動。規模は大変コンパクトでシャワーあり・なしのカランが5ヶ所ずつで計10ヶ所。浴槽も薬湯とかジェットとかではないシンプルなお湯が2槽に分かれているだけ。最初は近所の常連が1人おられただけだったが、その後観光で訪問しているらしい小中学生の集団が引率者と共に入ってきて、一杯になったので早々にお譲りする。さっぱりいいお湯でした。

湯上がりに、叶と味醂をゲットして、近くの酒屋 #高橋酒店 に向かうが、これもご近所。ここは1年半前から角打ちをやっていて、しかも、地元香取のお酒をちゃんと集めて飲めるようにしている素晴らしいお店。リアルタイムの山車の映像もテレビで見えるようにしていて感心。祭りに参加している法被姿の女性陣と女性観光客に囲まれ、笑みを隠せない。ここでこの日3、4回目の飲み比べセットを頂くことになるとは想像もせず。最初は、馬場本店、飯田本家、鍋店の大吟醸を1種ずつ、次に、鍋店の不動の大吟醸を4種飲み比べ。誠に贅沢な時間。地元のメーカーによる佃煮セットをアテにいただく。

3回目
4回目


少しぶらぶらした後、最後に夕食に立ち寄ったのは、#香取屋本店 というお寿司屋さん。ビール、ハイボールにつまみ3種、上寿司をいただき、濃縮されたショートトリップを終了。

雨も止んで
形も様々
木の車輪がデカい
夜も良い感じです
タコ唐も美味い
上寿司


旅のお供は、「価値循環が日本を動かす 人口減少を乗り越える新成長戦略」というデロイトトーマツグループがかなり力を入れて作られたと思われる成長戦略本。人口減少そのものをどうにかしようというのではなく、人口減少は所与の事実として、減る要素だけでなく増える要素や、様々な要素の組み合わせによる需要増に着目して、他国に先駆けて22世紀型の経済構造に変えていこうと言う意欲作。悲観論も冷静に受け止めつつ、こう言う楽観論を適切に混ぜることによって、バランスの取れた将来戦略の議論ができるものと改めて想う。

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