シェア
なんでみんなそんなに元気なわけ? 「だって恋の季節だよ!?」 あー、そうなんだ。 夏の恋なんてさ 連日の猛暑で とけて とけて とけてって なにもはじまらないよ あーあ。
知ったようなこと 言うなよ いや、ごめん、君は何も悪くないな。 でもさ、あるんだよ。この世界には。 踏み出しちゃいけない一歩が。 手をのばして触れてしまえば壊れてしまうもの、が。
雨の降る砂漠を歩く。 どうか、降り続けていてほしい。 そしたらこの喉は癒えて、最期にまた歌えるから。 いきたくない…… いきたくないけど、逃げ帰れる道なんてもう…… ああ、あそこに黒い影が鎌を持って立っている。 「早くお前の魂をよこせ」と……
絡んだままでは痛いでしょう、と ほどこうとしないで どうか。 失くしたくない痛みなの。 生きていると、わかるから。 絡んだままでは身動き出来ないでしょう、と 切らないで どうか。 会えなくなってしまうのは ねえ、嫌。 あなたと触れ合っていたいの、ずっと。 だから 絡んだ糸は、そのままで。
「ねえ、どこまで行くの?」 行けるとこまで。 いつか歩き疲れ 立ち止まる─ その場所が目的地 何も無かったとしても、いいんだ。
そうか もう僕らは…… だって 君が言う 「いつかね」は いつで 「どこかで」は どこなんだろう? 「さよなら」ってことだよな ありがとう 最後まで笑顔でいてくれて
あなたがいる世界は消えてゆく物語 二度と思い出されることのない物語 ほら 音をたてて崩れているでしょう? 早く この手をとって 「ようこそ。」 もう あなたは自由よ 「汚い!」と罵られ 痛めつけられることもないわ これからは あなたの生きたいように生きなさい 「さあ、笑って。」
あぁ、ぐちゃぐちゃに混ざりあいたい。 わたしとあなた、ひとつのカラダで。 わたしが眠る時はあなたが、あなたが眠る時はわたしが 瞳を、手足を、唇を、声を、操るのよ。 きっと、”二重人格“というのでしょう。 本当にそうなりたいと願っているのに、そんな事は起こらない。 わたしはわたし、あなたはあなたで存在している。 どこまでも正常な夜ね。
あぁ 意識が薄れゆく 私の命はここまでか 君よ どうか私の名を呼んでくれないか 君が呼んでくれたなら 手を伸ばせる 何かを掴めるわけではないが 私はまだ こんなところで終わるわけにはいかないと この身体は 何としてでも生きようとするだろう だから、呼んでくれ。
あなたが好きです。 だから どうか、その指先でわたしに触れてくれませんか? 噛んで 甘い味、ですか?わたしは。 溶かして あなたの中に取り込んで いつまでも覚えていてください、わたしを。
なぁ 遊ぼうぜ 僕はここにあるもの全部持って 走って逃げるから 君が僕を捕まえるんだ まー捕まってやんないけど さぁ準備はいいかい? 始めるよ この逃亡劇のタイトルは 何にしよう 『鬼ごっこ』とかどうかな?
「この話は、これでおしまい。」 そう 終わったんだ なのに 忘れられなくて 巻き戻して 巻き戻して また最初から もう 結末は知っているのに この手は君に届かなくて 微笑みながら消えていく君を 僕は知っているのに……
あぁ いつまで続くのだろう こんなこと 大好きな声が あなたの声が 何度も何度も 呼ぶ名前は…… あたしのじゃない 違う名前 ねぇ あたしは、あの子じゃないよ。 でも、もういいかな。 このままあなたと一緒に壊れたら あたしは幸せになれるの? なんだっけ、「恋」って。 なんだっけ、「愛」って。 なんだっけ、「幸せ」って。 あたしは、「誰」だっけ?
その瞳と 心が、 ゆれる。 ゆれて、 君は変わるのだろうか。 それとも、壊れてしまうのだろうか。