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「ねえ、どこまで行くの?」 行けるとこまで。 いつか歩き疲れ 立ち止まる─ その場所が目的地 何も無かったとしても、いいんだ。
あぁ、ぐちゃぐちゃに混ざりあいたい。 わたしとあなた、ひとつのカラダで。 わたしが眠る時はあなたが、あなたが眠る時はわたしが 瞳を、手足を、唇を、声を、操るのよ。 きっと、”二重人格“というのでしょう。 本当にそうなりたいと願っているのに、そんな事は起こらない。 わたしはわたし、あなたはあなたで存在している。 どこまでも正常な夜ね。
あぁ 意識が薄れゆく 私の命はここまでか 君よ どうか私の名を呼んでくれないか 君が呼んでくれたなら 手を伸ばせる 何かを掴めるわけではないが 私はまだ こんなところで終わるわけにはいかないと この身体は 何としてでも生きようとするだろう だから、呼んでくれ。