小さな観客
レッスン終わりの空いた時間。
完全フリーで30分間弾いてみた。
めちゃくちゃな演奏になった。
ジャズは弾けないし、即興演奏と呼ぶには余りに不格好なものだった。
キース・ジャレットに憧れた時期がある。
パリ滞在中に突如制作意欲に駆られ、スタジオに飛び込んで一気呵成に録音した作品。
弾いてみて、自分の傾向に改めて気づいた。
幸せを表現するときはA DUR(イ長調)に寄り、哀しみを表現するときにはf# moll(嬰ヘ短調)に寄りがちだ。
きっと僕はシャープ3つが弾きやすい。
驚いたのは途中『SPECIALZ』が出て来たことだ。
好きでも嫌いでもない曲のつもりだったが、アニメ『呪術廻戦2』で頭に叩き込まれていたのだ。旋律的な音階が綺麗✨
一緒にいたのは生徒さんとは別の、お母さんが部屋に入れた子供1人。
30分間もよく聴いてくれた。
「もっと弾いて」
ありがとう!
ぎりぎり成立させられた。
今度はピアノが置いてある外の場所で、静かに弾いてみたい。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?