無重力着付け

わたしは氣が向くと着物、特に浴衣+半幅帯をよく着る。まだすごく着たい!と感じる長襦袢を持っていない。今麻の長襦袢縫ってます。ともだちと会うとき、ミーティング、和裁教室、用事がないとき家でも、、わたしの中では「服」のレパートリーのひとつ。「浴衣で床座り大変じゃない?」「1日着物で疲れない?」重いものを運んだり、キッチンに立つようなことを「いいよ、着物だから」と言われることがあるけど、どれも当てはまらない。洋「服」が和「服」になるだけ。何も変わらない、わけじゃない。着物の方が背中が敏感になる。自分が締めた紐が氣持ちいい。背骨に当たる半幅帯の結び目や、お太鼓枕が氣持ちいい。洋服の時はお氣にいりのエプロンをするんだけど、最近肩紐が落ちるのが氣になり「浴衣ならこんなことないのに」と思って浴衣に着替えた。袖はたすき掛けするので邪魔にならない。
こんな生活を叶えてくれたのが『無重力着付け』。

着物を着ていると、ともだちが「着物いいな~、着たいな~」と言ったりする。「着ればいいのに~~~~!」と本氣で思います。昨日、おとといはクラス3を受けに東京に行き、満員電車の中着物を着ているのが自分だけなのがすごく違和感。どうしてこんなにほぼ洋服なんだろう?
わたしも着ていない時期ありました。
🐧 うまく着られない
🦎 着崩れる
🐧 高い
🦎 苦しい
そんな感じの理由だったかな~。これら、無重力着付けには存在しません。
千衣子先生が人に着せるとき、着せてもらう人はふんばる必要ありません。ただただ必要ないから。
🐼 無重力着付けで締める紐は苦しくありません。人のからだの構造を考慮して締めるから。先生に締めてもらうのは本当さいこーだけど、自分で締める紐もだいぶいい💙先日の卒業式、入学式シーズン、無重力着付けのひとたちはみんな自分で礼装の着物を着ていた。着せてもらえば見た目はもっと美しいかもしれないけど自分で着た方が氣持ちいいから。こんな投稿を見てその考え方美しいな~と感じた。
そして着崩れない。先日舞台で白無垢を着たんだけど、あのお布団のような重い着物も無重力着付けで習った方法で紐を締めたら腰ひも1本で支えられた。すごい安心感。1日出かけても、運転しても、何しても着崩れない。

🐼 着姿。すごくきれいに着られる方、わたしみたいにそうでもない人、色々です。雑誌で見るようなバキバキの着姿をゴールにしていないと思う。

🐼 高い。探すといろいろあります。

after 無重力着付け、靴をほぼ履かなくなった。靴で足を覆うのがすごく違和感。足袋はそれなりに厚さがあるから蚊にも刺されない。履いているのはみさとっこか、下駄。いくらでも歩ける。

🐼 着る機会がない。千衣子先生がおすすめしているのは「家で着ればいい!」。今の日常、「洋」服を和「服」に替える。「裸じゃない状態」という面でおなじです。浴衣に半幅帯で寝ているひともいっぱいいます。
やる前は「え?!」と思ったけど、やってみるとまったく違和感なく置き換わります。むしろ氣もちいいし、うれしい。
わたしは今のところ洋服と和服半分半分。そうなれたことがうれしい。


わたしは20代のとき4年間着付け教室に通い、留袖や振袖の着付けもせっせと学んだけど着物を着ることが習慣にならなかった。そのあとすぐマレーシアに行って、あまり着なくなった。

長い時間を経て今の形に進化してきた着物。それを理解しないで着るのも着せるのもむずかしい。他の着付け教室だときれいなおはしょりを後からつくったり、おはしょりの中1枚を上に折り上げたり、タックみたいにして皺をとったり、コーリンベルトなるものを使ったり、他の器具も出てきたり。こういうの、無重力着付けにはありません。クラス3,お出かけ着物(袋帯)の回でも使うのは、着物、帯、肌襦袢、裾よけ、長襦袢、伊達締め、お太鼓枕、帯締め、帯揚げ、紐5本とクリップ。これだけ。クラス1~3まで着物の着方や帯の巻き方はやるっちゃやるけどずっとじゃない。「洋」服のうごきで着物を着るのはつらい、背中や肩がバキバキになる。それを「和」のうごきに置き換えていく。着物を着ていることがそれを助けてくれる。肩に力が入らない、エネルギー効率のいい、巡りを促進するようなうごき。洋服で生きてきた48年間のOSを入れ替えるのは簡単じゃないけど、着物を着ることがそれを助けてくれる。これはわたしの元氣に氣もちよく生きたい、っていう願いを叶えてくれる。

昨日先生がつけてくれた裾よけ、めっちゃ無重力、軽かったな~~

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