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FHS紛糾研究会 / beatmania IIDX

よければこちらもご覧ください。


結論

今回は都度仕様の解説も交えるため長文となります。
また、HID+については触れません。詳しい人教えて

以下のような場面で強く立ち回れます。

  • 非ソフラン曲すべて

  • 開始後すぐに変速する楽曲を遊びたい
    NEBULA GRASPER, moon_child, 廿, etc.

  • 変化倍率がキリ番ではない楽曲で緑数字/白数字の両方を維持したい
    A

  • BPM変化直後の余裕がない
    NINJA IS DEAD IIDX ver., EBONY & IVORY†, etc.

  • BPM変化前後で単発の皿が存在する
    桜, Fire Beat, 雪上断火, etc.

  • BSS中に鍵盤が降ってこない時間が存在する
    Sol Cosine Job 2, n/a

  • CNだけを押している時間が存在する
    AWA AWA, Surf on the Light, ra'am, etc.

  • 「ここからスタート」では判別できない譜面を先読みしたい
    嘆きの樹, SHADE, Take It Easy, etc.

そして、以下のような仕様があります。

  • SUD+を外した際の挙動がLIFTの有無で変わる

  • 選曲前の操作でプレイ中にSUD+を付けた際の挙動が変わる

  • 一度でもプレイ中にSUD+を使用した場合, 選曲画面で再設定しない限りSUD+無しの挙動には半永久的に戻らない

FHSとは?

NHSは番号ごとに固有の緑数字が設定されている、CHSは"HI-SPEED"の倍率が設定されているため、好みの緑数字を設定した際に白数字も最適な数値となる保証はありません
(NHSで好みの緑数字となったときの白数字を自分の最適値とする、という逆転の発想をすれば前者の問題は解決しますが…)

加えて、CHSの場合はBPMによって緑数字が変わってしまうため、選曲ごとに都度緑数字と白数字を調整する必要があります。

しかし、FHSの場合はどうでしょう。

「ぼくがかんがえたさいきょうのハイスピード」


自由な緑数字を選んで固定化したのちに白数字をいじれるという性質から、各自が考えた最適なプレイ環境を作り出すことができます。また、一度設定してしまえば緑数字と白数字は保存されるため、プレイごとに煩わしい操作を行う必要がありません

また、FHSにはかの有名な「皿チョン」も存在します。これは緑数字が変化した際に、スタートボタンを押しながらスクラッチ操作を行うことで、初期の緑数字に再設定するというテクニックです。加えて、SUD+の付け直しによる緑数字の再設定手段も存在します。
このように、FHSでは「"SUD+"に変化があった」ことがトリガーとなって緑数字のリロードが行われます。
(個人的には前者を皿チェン、後者をサドチェンと呼んでます)

さらにさらに、FHSでは"HI-SPEED"を鍵盤で調整することもできます。CHSでは1.00, 1.50, 2.00, 2.25, 2.50, … , 4.75, 5.00と設定できる数字が既定でしたが、FHSの場合は「今の"HI-SPEED"から0.50を足す、あるいは引く」ことによる調整となっています。

たとえば”A”の場合、BPMが93から191と2.05倍に変化するため、CHSの鍵盤だけではどうあがいても加速前後の緑数字を一定にすることはできません。しかし、FHSでは"HI-SPEED"を小数点第二桁まで指定できるため、3.89から1.89に落とすことで前後の緑数字を一定にすることが可能です。

また、一度ロースピに落とすことで小数点以下を0.50刻みにするということもできます。

要するに、CHSでは1.5倍や2倍など、BPMの変化倍率がキリ番でないと (ほとんど) 対応できないことに対し、FHSでは変化倍率に関係なく鍵盤操作で対応ができるのです

上記の性質を活かすことで、次のようなメリットを享受できます。

FHSの光

メリット1「非ソフラン曲であれば好きな条件で遊べる」

緑数字と白数字を任意の値に設定できることに起因するメリット1つ目です。

基本的にFHS一択という風潮があるのもうなずける話です。

メリット2「いつもと違う緑数字でも同じ白数字にできる」

緑数字と白数字を自由に選べることによるメリット2つ目です。

先ほど軽く触れましたが、NHSで好みの緑数字にした際の白数字を自分の最適値とすることにより、NHSでも非ソフラン曲すべてに対応することは可能です。

しかし、開幕のみ緑数字が異なる場合は、NHSで定めた最適条件から崩れるため、ほぼ間違いなく白数字がずれてしまいます。FHSであれば緑数字と白数字の組み合わせを任意の値で指定できるため、メインのBPMで最適環境になるように調整することができます。

メリット3「微妙な変化倍率の曲で緑、白数字を維持できる」

"HI-SPEED"を小数点第二位まで調節できることによるメリットです。
先ほど例として挙げたAですが、3.89→1.89以外にも緑数字と白数字を維持できるパターンはあるので、普段の白数字に近くなるように初期の"HI-SPEED"を調節するのがミソとなります。

メリット4「最速かつ安全に緑数字を再設定できる」

スクラッチ操作で緑数字をリロードできることによるメリット1つ目です。

現状、緑数字を自動で再設定する際の選択肢としては

  1. 皿チョン (FHS)
    速い、操作ミスが起きにくい、白数字が変わる

  2. SUD+付け直し (FHS)
    遅い、操作ミスが起きにくい、白数字が変わらない

  3. 白鍵と黒鍵の同数個同時押し (NHS)
    速い、操作ミスが起きやすい、白数字が変わらない

があります。

しかし、SUD+付け直しは単純にSTARTボタンを4連打する必要性があるためそれ相応の時間がかかります。また、NHSは多重反応や押しはずしのリスクがあり、かつ事前にスクラッチがあると操作中にSUD+やLIFTが上下し、緑数字がずれます。

一方、皿チョンはスクラッチを一回入れるだけなので3番の操作と同等のスピードで実行が可能であり、かつ操作もシンプルでスクラッチ操作で起動するため実行時のリスクが最も低いといえます。

白数字が変わるデメリットこそあるものの、3つの選択肢の内、扱いやすさではトップクラスといえるでしょう。

メリット5「変速前後で単発の皿がある」

スクラッチ操作で緑数字の再設定を行えることによるメリット2つ目です。

この条件に当てはまる曲は意外と多いことも、FHSの汎用性の高さに拍車をかけています。

ただし、BPM変化のタイミングによっては事前準備が必要になることがあります。NHSと同じく、自動調整機能を持ったハイスピオプションを使用する際は、どこでBPMが変化しているのか?ということに注意をする必要があります

  1. 変化前に皿がある
    準備必須。開始前に「最適緑数字×後BPM÷前BPM」で計算した値に緑数字を設定し、鍵盤調節で最適緑数字に合わせる。
    例. Fire Beat

  2. 変化後に皿がある
    →準備不要。
    例. 桜, 雪上断火, etc.

備考.
BPMの変化タイミングに注意という点は休憩中に皿チョンを行う場合も同様です。She is my wifeや1st Samuraiは小節線を越えるまでBPMが変化しないため、少し間をおいてから操作を行いましょう。


メリット6「BSS中にギアチェンできる」

スクラッチ操作でギアチェンが可能なことによるメリット3つ目です。

こちらもBSSがBPM変化の前後どちらにあるかで準備の要不要が異なります

メリット7「CN中にギアチェンできる」

SUD+付け直し (サドチェン) で緑数字をリセットできることから生まれるメリット1つ目です。

ra'amあたりが有名かもしれません。また、ラストにCNを押しながら減速していくタイプの譜面は意外と多いため、覚えておいて損はない技術です。

…後述しますが、このギアチェン方法はLIFT有にしておくと若干有利です (とはいえLIFTは0にできるので普段LIFTを使っていないプレイヤーの方がギアチェン方法に幅ができて有利なのですが)


メリット8「譜面の先読みができる」

サドチェンによるメリット2つ目です。

"HI-SPEED"を0.50まで落とすことで一度に画面に表示されるノーツを増やし、譜面判別を行ったり、運指を組んだりすることができます

FHSの闇

さて、スキルもりもりでチートみたいな存在のFHSですが、LIFTやSUD+の有無で挙動が異なるという謎の仕様が存在します。

謎仕様1「LIFTの有無でSUD+付け外しの挙動が異なる」

LIFTの有無で以下のように挙動が分岐します。

  • LIFTなし
    緑数字の再計算はSUD+を外して「付けた」際に生じる

  • LIFTあり
    緑数字の再計算はSUD+を「外した」際に生じる

なお、LIFTありの場合でも、再計算はSUD+が存在するときに緑数字が一致するように行われるため、付け直した際の結果は一緒となります。

そのため、単純に付け「直す」だけなら差は生まれないのですが、
SUD+を「外した状態でプレイを続行する」際に大きな違いが生まれてきます。後者は多段階式のソフラン曲などで応用することが可能です。

また、LIFTありの場合は計算がSTARTボタン2回分早く行われるため、ギアチェンに余裕がない場合やCNの持ち替えが必要な場合でも短時間で緑数字を適正付近に合わせることができるようになります。

謎仕様2「LIFT使用者の場合、初回SUD+設置時は通常と挙動が異なる」

ここでの「初回」というのは選曲画面のオプション選択にて、
譜面の表示エリアを"LIFT"にしてから選曲し、プレイ画面でSUD+を設置した場合を指します。

この場合、SUD+の初期値は125で固定 (FHD化以前は124?)となります。
また、LIFTがある場合はSUD+を外した際に再計算が行われると先述しましたが、初回設置の際も再計算が行われます

自分はMarie AntoinetteでNHSとFHSを組み合わせたギアチェンを行っています (動画つくったらURL追加するかも)。

謎仕様3「SUD+を呼び出した場合、選曲画面で再設定しないとSUD+なしの挙動には戻らない」

現行作品では基本的に困ることはない仕様です。
ただし、段位認定モードのみ4曲連続で演奏する必要があるため、前項のギアチェンは一回限りの使い切りとなることには注意しましょう。


まとめ

まだまだ議論・考察の余地がありそう。


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