感想:紅蓮の解放者※ネタバレ
4月某日以降、FF14にハマっている。どれくらいハマっているかというとプレイ開始してから1か月でプレイ時間が200時間を超えるくらいハマっている。
予定ではもう少しゆっくり進行するつもりだったんだけどあまりにも漆黒の評判が良すぎて気になる&物語を追うのが好きな性分なのでアプデ後の一週間で紅蓮を一気に走り切ってしまった。
なんだかこのままにしておくのももったいない気がして、滅多に書かないんだけどさ、感じたことをつらつらと書いてみようと思う。
蒼天でも書けばよかった~~~こっちはまた強くてニューゲームとかでストーリー噛みしめてから改めて文章にできればいいね。
※以下ネタバレしかないのでクリア後推奨
紅蓮の解放者。全体通してすごく好きな話だった。強者に蹂躙され心も折られた敗者たちが手を取り合って国を取り戻していくという話に私はめっぽう弱い。
蒼天編が良すぎて、紅蓮編に入ってアラミゴ解放!という流れにまだ心がついていかないな、と思っていた(実際「まだイシュガルドにいたい……」って散々言ってた。)のだけど、クガネ入ってからは爆走してしまう結果に。
いやあ本当によかった。泣く回数で言うなら蒼天より泣いたかもしれん。(蒼天は一回の涙がものすごく重いので全く比較にはならないんですけどね…)
蒼天のイシュガルドはドラゴンという強大な種族と人間の歩み寄りの話で、私は蒼天にすごくFFらしさを感じた。イシュガルドの寒々とした退廃的な雰囲気もそう。
私の中でFFってFF5・6のイメージがすごく強くて。FF6は雪原をゆくシーンから始まるわけですよ。孤独な中で仲間を得ていく話というのは蒼天に近しいものがあると思う。(ま、イシュガルドには機工士ギルドもあるからそのあたりもこう……ね!)
そういう意味で、紅蓮のストーリーはFFっぽくなかったし、FFが好きでFFらしさを求めてプレイする層はのめりこめないかもしれないなあとも思う。それが不人気に繋がったのかな~とか想像したけど真実はわからないね。リセの状況をどれだけ受け入れられるかっていうのもあったのかもしれない。
ちなみに私は、リセの理想を追い求める姿になかなか心が追い付いていかなかった。彼女が焦れば焦るほど「おおい待て待て、気持ちはわかるけど……」なんて気持ちがなかったわけじゃない。
だけど一緒に旅をしてたくさんの人に出会ううちに、心が重なっていくような物語の構成だったように感じた。少しずつプレイヤーの私の心がリセに近づいていって、いつの間にか隣に立っているような、そういう気持ちにさせられたんだよな。
うーん、でもやっぱり、リセの数歩後ろくらいにいたかもしれない。彼女の後ろを歩く、あのムービーのような距離感で。
シリナと別れる時、紅蓮の解放者に、とリセが話すのを聴きながら、私は恥ずかしながらそこで気づいた。彼女の衣装が赤色であること。間違いなくこの話の主人公はリセで、リセが紅蓮の解放者になるまでの話なのだということに。
アジムステップを去り、アラミゴ解放編へ差し掛かる頃、リセを見るたびにそう思ってた。ああ、きみがこの国を変えるんだ……。いまでも思い出すたびに泣けてくる。
ヒエン、ゴウセツ、ユウギリのバランスが私はすごく好きだった。だからこそこう……あの……ドマ城で信じられんくらい嗚咽漏らして泣いたし……。ゴウセツとヒエンのやり取り、美しいけどあれをこう、真正面から受け止めるのはつらすぎるだろうが。吉田ァ!!!!になっちゃうよ。(だから私はゴウセツが生きてるとわかった時にまたアホほど泣きました。よかったよ~~~!!!!!!)
ヒエンがあっさりと加入しなかったのもめちゃくちゃよくて。一度選び取った選択を覆すのはそんなに簡単な問題じゃない、とユウギリに知らしめることで物語の奥行きが増した部分はあったと思うし、ヒエンの登場への期待がどんどん高まっていくのを感じたもんね。そこからのアジムステップ、怒涛の展開で手が止められなかったよ~!(※レストエリアがなくて呻いていたのはこのあたりです。)
(ほんでもって。これツイッターで五億回くらい見たんですけどヒエンに尚隆(十二国記)感じちゃうよね?延王と重なる顔するよね?言葉も、立ち姿も……。別ジャンルに似てる!!!って言いすぎるのよくないのは百も承知なのですが今回は許して欲しい。はあ~~好きな為政者の造形。)
マップが広く、今までとはどこも違う景色が見られ、世界を旅している感触を得られたのは今回の好きな点。風脈解放でギャンギャン言うててすみませんでした。私が悪かったです。
特にアジムステップのあの広大な草原!遊牧民の土地!っていうのは新しくてよかったな~。
ドタール族のあの死生観、それ故に死を恐れず縮小していく集落……のあたりすごく味があった。もう少し噛みしめたい。
オロニル族はも~~~オスラがいっぱい!ご褒美!やった~~!!!(…)だし、余輩パイセン……おもしれー男…………じゃん。紅蓮秘話読んだらいとおしさが倍増してしまって苦しいです。
「偉そうなのではない、偉いのだ」って言いそうな男だと思ったらマジで言ったからその瞬間に好きになっちまった。
族長たちにもっと出てきて欲しいな~~~~。最終戦で空から参戦してきてくれたときかっこよすぎて悲鳴上げて泣いた。戦地で仲間を心強いと思うってああいう感覚なんだね。
ドマ戦もアラミゴ戦もなんだけ自軍兵の声が入ってるのかすごくよくなかったですか?あの声が私たちの背中を押してくれるんだと思った。孤独な戦いを知っているからこそ、同志もまた戦っているという状況が私にはすごく心強かったし、為さなければならないという想いに成ったんですよね。
(イシュガルドのドラゴン戦は周囲の仲間がどんどん倒れていく描写に恐怖を覚えたのにね。魅せ方がうま~い……。)
※時系列っぽく書こうかと思ったけどもうだいぶ無理になってる。
取り戻す話って、やっぱり絶対的に犠牲がつきもので、失うものの方が多いくらいになるはずなんだよ。もともと持ち得ていなかったのにどんどん失ってくの。取り戻した末に残ったものなんて瓦礫の山、荒廃した土地だよ。
今回の話だってそうだった。ドマなんて特にひどいものだった。
だけど、ヒエンが人々の前に立ったことで、そこに人が生きているだけで。国は立て直していけるんだと思えた。心が立ち上がっていればまた再び取り戻していけるんだって。
数日前、吉田P登場回のしくじり先生を見たんですけど、Pが「旧時代のダメなところを書き出したら一万個以上あった、だけどいつか終わるはずだと思ってがむしゃらだった」みたいな話をしているのを今漠然と思い出すなどしています。
足を動かし続ければいつか望んだ未来は手に入れられるはずなのだ、という話。説得力ありすぎでしょ。そういう意味でもちょっと泣いた。
すげーゲームを私はやってるのかもしれない。
紅蓮編において必ず言及しなければならない存在と言えばヨツユとフォルドラだろう。どちらも環境の犠牲者。不幸な道を歩まざるを得なかった生まれのひとたちだ。
戦争においてどちらかが絶対に正しいなんてありえなくて、だけど未だ帝国軍の正しさっていうのが薄味じゃないですか。当たり前なんだけど。
だからこそ、ヨツユとフォルドラっていう生まれはドマ/アラミゴでいて帝国を是とする人間たちの信念、それを裏打ちするストーリーまで練り上げられているのがすごくよかった。彼女たちがいたから、ヒカセンたちが何と相対しているのかがはっきりと見えたんだもんね。
不幸ゆえに、憎悪するゆえに強いってすごくないですか。
全ての人間が等しく幸せになるなんてことは戦時中ではありえないのだ。悲しいけれど。
ゼノスくんさあ、ちょっとどうかと思うよ。何者にも興味がないって顔してるくせに、最後は熱烈にヒカセンのこと求めてくるじゃん。しかも散り際までそんな……。
プレイヤーの私はあのワンシーンで絆されそうになっちゃったけどヒカセンのうさおはそうでもないのであった。
どこかの魔王みたいな台詞だなって思ってた。(世界の半分くれそうだったよね、断ったけどさ。)
身内の皆さんにはさんざん言ってるが私はFF5と6のオタクである。
神龍討滅戦、床舐めたとはいえめちゃくちゃアガっちゃって大変だった。シャキ待ちの時から手汗が止まらなかった。
音楽最高だしよお……はあApple Musicでずっと聴いてる……神龍かっこよすぎん?かっこいい……ありがとうございますほんとに……。果たして私がオメガにたどり着ける日は来るのか。わからん。
紅蓮編でしっかりカイエンのテーマ流れるしもうほんとに今回はご褒美いっぱいあったよ。ヒエンの幼名がシュンって出た時ぶっ倒れるかと思ったもんな。(FF6のカイエンは妻のミナと息子のシュンを毒で喪っています。)
最後のムービー、あまりに完成されていてブランケット握り締めて泣きながら見た。
解放軍の最前に立つ人、リセこそがやっぱり紅蓮の解放者だった。
エオルゼアとイシュガルドのみんなが合流してくるとこすご アアッ かっこいい~~~~(号泣)になったな……ほんとこのムービーに関しては完成度が高すぎてもうなんも言えん。ラストを飾るにふさわしい勝利の描写だった。
※あとはつらつら。
・念願の潜水!!第一目標はこれ!クジラ買ってよかった~
海の描写が光が薄くにじむような暗がりの表現だったのがすごくリアルでよかった(ちょっと怖かったけど)
紫水宮に行くとこ、ど、どこまで潜るの!?えっ大丈夫!?ってずっと怖かった。わたしは海洋恐怖症ではないぞ。
・私どんどん討滅戦への恐怖というか苦手意識が生まれてるかもしれない!!!怖い!!スサノオもラクシュミも神龍も床舐めちゃったもん。でも昨日二回目のスサノオ行った時は未だ動けたからこう……慣れって大事だと思った。あと睡眠も大事(それはそう)。
・ドマはイッセがめちゃくちゃよかったよなあ!!!!!!!!!!!!というか私はナマイ村のくだりは全部好きだったよ。蹂躙されることに迎合して生きていくしかなくなった民草たちの話は今回の紅蓮においては絶対的に必要だっただろ、と思うし。
抵抗軍に所属する人たちのように誰しもが強くあれるわけではない。失ったものが多すぎる……そこから立ち上がっていく過程、何度泣いたかわからん。
・アイメリクが好きなんですけど不意打ちで出てきて汚い悲鳴あげた。その後ちゃんと並んでスクショ撮った。アイメリク卿、いつもヒカセンの隣に陣取ってない?
・ヒカセンのあしながおじさんもとい相棒のエスティニアンさんめちゃくちゃかっけ~~~~~~~!!!!!!!!だよ。近いうちにちゃんと会えるといいね。
・オメガ前提ちょっとやった。ネロちゃま登場するたびMIPかっさらってくからよお!!!!!嫌いになれるわけねぇンだ!!!大好き。
・自分のメインジョブが忍者っていうのもあってドマ編はずっと楽しかったなあ。忍と侍が身近にいるストーリーだった。直近で実装されたコンサポのゴウセツのサムライタンクずるない?お前にしかそんな真似できねえよ。
まだ紅蓮の追加パッチ分があるけどこのまま楽しんでいくぞ!
は~~~どうなっちゃうんだ。物語も私の情緒も。
思い出したら足すかも。