レイドにおけるジョブの選択方法・タンク編

はじめに

こんにちは。Lespr1tです。
今回はレイドに参加する際、各ロール内でのジョブの選択方法と各ジョブの利点について語っていこうと思います。
一つ目の記事として、自分がメインロールとしているタンクについてお話ししていきます。
各ジョブの長所短所について軽く触れてから、ジョブを選択する際の基準について、という順番で綴っていこうと思います。

タンクジョブそれぞれの特徴

戦士

まず1ジョブ目、戦士です。新生からあるジョブで、見た目や名前の通りパワフルな戦い方をするタンクです。
まずは戦士の持つ軽減バフから触れていきます。
このジョブの特徴として、軽減率を上げ、自身を硬くすることよりも、相手から受けたダメージ分をそのまま回復して戦うというスタイルがあります。
原初の血気、エクリブリウムともに回復効果が非常に強力で、シェイクオフについても軽減バフではなく全体回復+バリアという効果になっています。
自身単体での生存力が高いため、タンクをカバーするためのヒーラーの負担が少ないと言われています。
基本的に敵のAAに対するケアを自身のアビリティのみで完結できることからMTに適したジョブ性能となっています。
次に、戦士の無敵アビリティ「ホルムギャング」について話していきます。
ホルムギャングは非常にシンプルな効果で、発動から10秒間どれだけ攻撃を受けてもHPが1を下回らない(無敵貫通技は除く)、というものです。戦士本体が自己回復をするアビリティを多く持っているため使い勝手が良く、無敵のリキャストが240秒と一番短い点もポイントです。しかし、ダメージ自体は食らっているため、AoEなどの本来当たってはいけない攻撃を喰らった場合ダメージ低下などのデバフを貰ってしまう点は注意です。
最後に、戦士の火力面についてお話ししていきます。
戦士は60秒ごとに「原初の解放」を使い、大ダメージを出すタイプのジョブで、120秒ごとのシナジーにバーストを合わせやすいジョブとなっています。しかし、火力の出るWSが全てクリティカル、ダイレクトヒット確定であるため、「連環計」「バトルボイス」「バトルリタニー」と言ったクリティカル、ダイレクトヒットの確率に関わるシナジーを一切受けることができません。そのため、自身の火力はある程度出すことができるものの、PTのシナジーを吸うことができないという点で他のタンクに劣ると言えます。

ナイト

2ジョブ目、ナイトです。こちらも新生からあるジョブで、細かな立ち回りや、味方を守ることで力を発揮するタンクです。
ナイトの持つ軽減バフについて見ていくと、基本的に自己軽減が少なく、他人に対するバフや全体バフが多いことがわかります。
ホーリーシェルトロンは小回りが効き非常に強力ですが、そもそも基本的なバフの枚数が少ないこと、他人専用バフのインターベンションが強力であること、パッセの効果範囲が自分の後方の扇内であることなど様々な理由から、STとして採用されることが多くなっています。
次にナイトの無敵アビリティ「インビンシブル」について触れていきます。
こちらの効果は非常にシンプルかつ強力で、10秒間自身へのダメージをすべて無効にする(無敵貫通技は除く)、というものです。ダメージを喰らっていない判定のためAoEなどを踏んでも与ダメージ低下のデバフをつけることもありません。
しかし強力な効果を持つ代償として、リキャスト時間が420秒と非常に長く設定されており、その他のタンクなら2回無敵を使用できるコンテンツでも1回しか無敵を使えない、という場面がしばしばあります。
最後に、ナイトの火力面を見ていきます。
ナイトはほぼ決まった回しを約1分周期で行うジョブで、FoF(物理コンボバフ)の25秒、魔法コンボを打つ時間(ホリスピ×4、コンフィ、魔法剣×3の計8コンボ)、何もバフがない時間の3つのサイクルで構成されます。
単体DPSが跳ね上がるタイミングがなく、全体的にダメージが安定しています。最も強いのが魔法コンボの8GCDですが、バーストの時間が長いこともあってタンクの中で火力面で飛び抜けている、という部分はありません。
しかし、魔法コンボ中は離れていてもほぼロスなし(自身のAAのみロスが発生)で殴り続けられること、スキル回しの自由度が高くコンテンツに対して最適化しやすいことが利点となっています。

暗黒騎士

3ジョブ目、蒼天から実装されたジョブ、暗黒騎士です。60秒、120秒ごとの火力が非常に高く、最も火力の高いタンクです。
まずは暗黒騎士の軽減バフについてお話しします。
バランスよく自己軽減バフを持っていて、付与する対象の最大HP25%分のバリアを付与するブラックナイトが非常に強力です。PTメンバーにも付与することができるため様々な用途で使うことができます。
しかし、ダークマインド、ミッショナリーは魔法のみ軽減する効果であるため、敵が物理攻撃を多く使用する場合他のタンクと比較して軽減バフの枚数で劣ってしまい、柔らかいことがあります。しかしブラックナイトを適切に使用した際の硬さは絶大であるため、MTSTどちらもこなすことができるジョブです。
次に、暗黒騎士の無敵アビリティ「リビングデッド」について説明します。このスキルは非常にややこしい効果ですが、基本的には戦士の無敵とほぼ同様の効果です。

1. まず、自身にリビングデッドという10秒バフを付与する。

2. この効果中にHPが1を下回る攻撃を受けると、ウォーキングデッドという灰色のバフに変わり、ウォーキングデッドになった瞬間から10秒間、HPが1を下回らない無敵状態となる。

3. ウォーキングデッド中に最大HPの100%分HPを回復するとウォーキングデッドがデッドリバースに変化する。ウォーキングデッドの状態で10秒間経過すると戦闘不能になる。

4. ウォーキングデッド中は自身のWSおよび魔法が命中した際、回復力1500でHPを回復する。

以前は4.の効果がなく、自身でHPを戻すことができませんでしたが、6.1のパッチで改修が入り、300秒のリキャストタイムと相まって非常に使い勝手の良い無敵スキルとなりました。
最後に、暗黒騎士の火力面を見ていきます。
暗黒騎士は60秒周期の小バーストと120秒周期の大バーストがある明確なバーストジョブで、特に120秒周期のバーストはDPSロールに匹敵する火力を誇ります。タンクの中でもトップクラスのDPSを出すことができるため、暗黒騎士の大きなアドバンテージであると言えます。

ガンブレイカー

最後4ジョブ目、漆黒にて実装されたジョブガンブレイカーです。こちらも60秒ごとのバーストが強力なジョブとなっています。
ガンブレイカーの軽減バフについて触れていきます。
ガンブレイカーも暗黒騎士と同様に使い勝手の良い軽減が豊富であり、どちらかと言うと物理攻撃に対して強い構成になっています。
中でもハート・オブ・コランダムが群を抜いて強力であり、ジャストガードの軽減率、HPが50%を下回るか20秒経過後の回復効果、この二つが非常に優秀です。単純に軽減として使用するのも良いですが、凹んだ味方の応急処置としてヒールにも使うことができます。
軽減やヒールを柔軟に使用することでMTSTどちらもこなすことができるジョブですが、30秒に1回使うビーファンコンボ(連続剣コンボ)など攻撃面で忙しさが目立つという弱点があります。
次に、ガンブレイカーの無敵アビリティ「ボーライド」について説明します。このスキルは半分ナイトのような効果を持っていて、発動時強制的にHPを1にする代わりに、10秒間ダメージを無効にする、というものです。
オーロラやコランダムを使用することで自身でもある程度回復が可能なため、HP1のデメリットについてもある程度問題なく使用することができます。リキャストは360秒とやや長めになっています。
最後に、ガンブレイカーの火力についてです。
基本的に30秒、60秒周期に近い技が多く、60秒毎に使用するノーマーシーに合わせて多くの技を使用します。このタイミングでのガンブレイカーは非常に強力で、シナジーに上手く合わせることで暗黒騎士と並んでトップクラスの火力を誇ります。

タンクの選び方

現環境におけるタンクの優位性

まず、上で述べたタンクの評価について、結論から言うと、どのジョブがMTSTであっても、究極的には大して問題はありません。
火力面で暗黒、ガンブレが強いというのはもちろん事実であり、タンクとしての硬さにもある程度の差はありますが、6.1現在このジョブが明確に弱い、というほどの格差は存在しません。そのため、自身が使いたいと思うジョブや、最も練度の高いジョブを選択するのが最善であると私は考えています。
その上で、すべてのタンクを同程度に扱える場合や、相方に合わせて着替えを行わないといけない場合など、様々なシチュエーションが考えられるため、いくつかの基準からタンクを選択する際の私なりの考え方を述べていきます。

無敵で考える

タンクを選定する基準の一つに無敵アビリティのリキャストが存在します。零式や絶などの高難易度コンテンツでは、ボスの行動がタイムラインとしてあらかじめ規定されていて、その中にタンクが強攻撃を受けるタイミングもあります。
例えば、辺獄編4層の場合、前半では1:21、2:35、5:31の3回タンク強攻撃があります。これらの攻撃を受ける際、多くの場合MTとSTがそれぞれ1回ずつ無敵を使用し、残りの1回をスイッチしてバフ受け、という形になります。
しかし、MTが戦士を使用していた場合、1回目と3回目の強攻撃の間が4:10あるため、リキャスト240秒のホルムギャングをどちらにも使用することができます。
また辺獄編4層の場合、後半のタイムラインの中に半神の双撃というタンク頭割り攻撃が1:29と6:10の2回存在しますが、これについても戦士の場合両方とも無敵で処理することが可能になります。
このように、コンテンツによってはリキャストの短い無敵アビリティを持つタンクだと優位に立つことができる場合もあるため、ボスの強攻撃のタイミングと無敵のリキャストを考えてタンクを選択するのは有効な手段です。
上の説明では無敵の使用回数が増えることの優位性を書きましたが、ボーライド、インビンシブルの持つダメージを受けない、という特性を利用する場合もあります。
これはいわゆる詰め、火力詰め、などで用いられる手段ですが、本来タンクが外周に離れることで処理するギミックに対して、ダメージを喰らわない無敵を使用した上でAoE等をあえて踏み抜き、無かったことにすることでタンクがずっと殴り続けられる、というメリットが発生します。このような処理が行われる場面としては、辺獄編2層の6:28にあるディソシエーション+多重刻印、再生編3層の4:55にある四天召+爆印刻などがあります。厳密には無敵を使用せずに殴り続けられる処理法も存在しますが、それについてはこの場では割愛させていただきます。

属性で考える

FF14では、敵の攻撃に物理、魔法、ダークネスという3種類の属性があります。これらはゲーム内表記では存在しませんが、牽制、アドルのように物理、魔法と言った表記があること、物理も魔法もどちらの軽減も入らない攻撃があることから存在が証明されています。
上の項目でタンクの特徴を説明した際、暗黒騎士は魔法攻撃に強く、ガンブレイカーはどちらかというと物理攻撃に強い、ということを書きました。
零式のボスの中には攻撃方法がどちらかに偏っているものがいて、それぞれの攻撃手段に合わせてMT、STを選択するというのも一つです。
具体的な例を挙げると、再生編4層では前半後半を通してすべてのAAが魔法攻撃であるため暗黒騎士のダークマインドが非常に強く、有利に働きます。その一方で、辺獄編では1〜4層すべてのボスのAAが物理であるため、ダークマインドの使用先が強攻撃や全体攻撃などに限られてしまいます。
そして、辺獄編3層のフェネクスは後半になるとMTSTどちらにもAAをしてきますが、フェネクス本体のAAは物理、周りの群鳥からのAAは魔法となっているため、暗黒+ガンブレなどの組み合わせでAAへの軽減を考えた場合はガンブレがMT、暗黒がSTの方がより適していると言えます。
このようにタンクの持つバフの特性を理解し、MTSTを組むことでダメージをより減らし、ヒーラーの負担を軽減することができます。

火力で考える

タンクを選出する際の最後の基準として、火力、という面があります。
6.0の暁月以降、タンクマスタリーによるタンクのSTRへの補正値が緩くなり、漆黒以前よりもタンクの火力が出るようになりました。それに伴い、DPSチェックの際にタンクが火力に対して占める割合が大きくなったため、ある程度は火力面を気にする必要があります。
しかし、タンクが一人変わったからクリアができない、というような調整は6.1現在ではされていないので、気持ち程度の差であると考えた方が健全です。
現在のタンクの火力としては、暗黒≧ガンブレ>戦士≧ナイトとなっており、基本的には暗黒とガンブレが強く、戦士ナイトはやや低い形になっています。
その上、前の項目でも述べたように戦士はクリティカル、ダイレクトヒットのシナジーの恩恵が極端に少ないため、PTメンバーに学、竜、詩がいる場合は基本的にナイトの方が火力は高くなります。
とはいえ、火力という基準は非常に難しく、本人の腕前によっても大きく左右される部分であるため、あまり考慮に入れる必要はありません。

その他特殊な状況

上記の他の特殊な場面として、先のギミックを見ることができていないコンテンツ、履行の多い絶などが存在します。
こう言ったコンテンツにおいて非常に強力なのがナイトであるといえます。ナイトは単体軽減こそ少ないですが、他のタンクの持つリキャストの長い個別軽減バフの枠としてディヴァインヴェールを持っていて、全体に対しての軽減を2枚持っています。これは全体攻撃1回が非常に重く、かつボスをターゲットできない状態で履行技を使用されて大ダメージを受けるシーンの多い絶コンテンツでは非常に優位に働きます。
また、どうしてもヒーラーを落としたくない場合などにヒーラーにかばうをつけることで、他のジョブでは救えなかったヒーラーの命を救い、先のギミックを見たり、無理矢理ギミックを抜けたりすることが可能となります。
これらのアビリティは、ナイト唯一のもので他のタンクにはない持ち味であるといえます。

終わりに

6.1現在のタンクは、6.0初期にあったナイトの火力不足や、これまで言われていた暗黒騎士のリビングデッドの不便さなど、様々な面が改善されて非常にバランスが良い調整がされていると思います。それぞれのタンクの良さを知り、自分が最も好きなタンクを使って楽しく遊ぶことが一番であると考えています。
拙い文章ですが、少しでもお読みいただいた方の参考になれば幸いです。最後までお読みいただきありがとうございました。