「無気力」とは

無気力に陥ることがある。

しかし、僕の語彙力ではこの「無気力」をうまく表現することができない。まずは近い言葉を拾い集めてみよう。

夏目漱石

「心の渇き」

ゲーテ

「なぜ不可解な苦痛が、お前の生命の動きを阻むのか。」

「無辺の自然よ。お前たちは惜しみなく湧いて潤すのに、己だけは渇していなければならないのか。」

これも心の渇きに似ている。砂漠のような満たされない心。どんなに水を注いでも満たされない。

ユゴー

「この地上でなにをしなくてはならないか?わたしは選択する。苦しむか、楽しむか。苦しみはどこへわたしを連れていくか?虚無へです。でも、わたしは苦しむだろう。喜びはどこへわたしを連れていくか?虚無へです。」

心が空になってしまった虚無感も似ている。真空で、空気があっても吸い込まれてなくなってしまう感覚。息苦しさにもつながる。


それでは、文豪たちの言う「心の渇き」や「虚無」をどう癒せばいいのか。少しでも癒しを与えてくれる言葉を集めてみよう。

ユゴー

「司教の一日は、よい思想、よい言葉、よい行為でいっぱいだった。祈り、勤めの祭式、施し、悩む人びとへの慰め、わずかな畑作り、友愛、質素、もてなし、あきらめ、信頼、研究、仕事などが、彼の毎日をみたしていた」

「わたしの兄弟のジャン・ヴァルジャンよ。あなたはもう悪の味方ではなく、善の味方です。暗い考えや、破滅の精神から引き離して、あなたの魂を神にささげます」

トルストイ

「すべてのものを考える場合、だいじなのは、考えることそのことではなくて、考える順序だということ。つまり、目的を忘れた考えは、たとえどんなに論理にかなっていようとも、どこか分別に欠けたところがあるものだ。

人生は人を幸福にするために必要なのだ。この目的を捨て去ることはゆるされない。」

この引用ではうまく伝わらないかもしれない。

内村鑑三

「この世には悪よりもずっと多くのよきものがあると考えて非常に感動した。小鳥、草花、太陽、大気―なんと美しく、輝かしく、かぐわしいことか!それなのに、人間は終始悪のことで不平を言っている。世の中には、それを楽園にするというただ一つのことしか必要でない。」

「わが魂よ、神学をおまえの小なるにあわせて縮めるのでなく、神学の大なるにあわせておまえ自身を拡げよ」

H.S.クシュナー

「悲しみのただ中にある人にとっていちばん必要なことは、説教の言葉などではなく慰めを与えてくれる人なのです。温かく抱きしめてもらえたり、ほんの少しの間でもだまって聞いてもらえたなら、どんなに学識豊かな神学的説明を聞かされるより勇気を感じるものです」


自分のために少しずつ追加修正していく。