国語教科書の中の詩から

 地元の公共図書館で新しい中学生用の教科書を展示していました。私は詩や短歌を読むのが好きなので、さっそく各社の国語教科書の頁を開いてみました。その中で、心に残ったいくつかの詩の一節をノートに書き写しました。

「空の上には
 もっと青い空が浮かんでいる」
 (「見えないだけ」牟礼慶子)

「僕にとって
 森を照らす太陽は
 あなたと
 生きることかもしれない」
 (「言の森」西尾勝彦)

「希望というものが
 この世にあることを信ずる
 信じつづける
 
 それだけでいい」
(「それだけでいい」杉みき子)

「何ひとつ永遠なんてなく、いつか
 すべてが塵にかえるのだから、世界はうつくしいと」
 (「世界はうつくしいと」長田弘)

 最近の国語教科書は挿絵や表紙デザインに現代風の作品が採用されています。また、J-POPの歌詞や漫画・アニメも教材として使われています。子どもたちが教科書に親しめるように出版社もくふうしているようです。

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