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クソババアの向こう側

うちのクラスの子どもたちは、とにかく元気。いい意味でも、悪い意味でも。

音楽の時間にのりが飛んでくるし、
休み時間に廊下を全力疾走≡┏( `Д´)┛

算数の問題がわからないと「クソがヽ(`Д´)ノ」と問題に対して悪態ついてるし、私に対しても虫の居所が悪いと「クソババア」と言ってくる。

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クソババアって言ったことある?
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ある日の休み時間、いつも元気な男の子が私に「先生、お母さんにクソババアって言ったことある?」と、聞いてきた。
私も反抗期は立派に反抗してたので「あるよ!」と答えたら、
それは本物の親子って証拠だね!
と返してきた。
どこで、仕入れた情報かは定かではないが、彼の中で「クソババア」と言える相手は、自分が本当の親だと感じている相手に使う言葉らしい。

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なめられてると思ってた
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正直、私は半年間、彼からなめられてると思っていた。様々な特性があるにせよ、彼の中では文句を言ったり、暴言を吐いたりしてもいい相手と認識されているのだと。

だから、一定の距離を置いていた。

勉強は教える。いけないことは注意もする。
でも、関われば関わるほど暴言吐かれるのが嫌で、自分の心を守るためにも距離を取った方がお互いのためになると感じてた。

でも、私を親と同等の存在だと思っていたらしい。

クソババアと言う事が、相手に対しての信頼の証だと彼は思っていた。

私はなめられてるわけではないのか。

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でも、嫌だよ。
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クソババアと言う事が、コミニュケーションだと彼が学習しているのなら、それは間違ったコミニュケーションだし、違う言葉で伝えないと伝わらないという事は、今後何度も話していかないといけないだろう。

私も、信頼してもらってるからといって毎日クソババアって言われるのは嫌だよ。

でも、彼の気持ちをきちんと見立てていなかった私は、半年間という長い間、彼のことを誤解していた。

ごめんよ。

本当は、とっても素直で純粋な子だったんだね。

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