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剣の夢④

剣にまつわる最後の夢のお話です。

最後のステージは戦国時代以降のどこかの時代、舞台は日本でした。
私は鎧を纏い、打刀を持っています。
辺りは薄暗いです。

私は背後から突然、何者かに切りつけられます。
私は右の背中から腰に掛けて大きく損傷してしまいます。

そして後ろを振り返ると、その切りつけた者は見知った者だったのです。
私自身は今現在女性ですし、その夢に出てきた主人公の侍(男性)も、
切りつけてきた人物も全く知らない人なのに
何故か、その人物に面識があったと私自身も認識します。

夢の主人公(恐らく私の過去の魂の記憶、グループソウルであると思われる)は、とある人物に忠誠を誓いその人物のために奉公していたようです。
その切りつけてきた人物も同じような立場であったのです。

私は主に忠誠を誓い、自分の人生を、身を持って捧げ忠実に生きてきた人物のようです。
ですが、何かの裏切りでしょうか?私と思われるその侍はそのまま絶命してしまったので、自分が裏切られた原因はこの夢の中では知る事はできません。

ただ、その侍の「自分の想いが主に届かなかった」という、悲しみ、憎しみなどの感情が私の中に流れてきます。

と同時に、私自身の記憶が同時に夢の中で蘇ります。

それは私と母の記憶です。
私は機能不全家族で育っています。
父親はアルコール依存症でした。

幼い頃から、家庭内の緊張や居心地の悪さによって今まで
生き辛さを感じてきました。

特に父親や母親の機嫌や顔色に怯え、とにかく自分が二人の機嫌を取り、
二人の望むことを先回りして行動する事で、家庭内の雰囲気が乱れないように至極努めてきたのでした。

この時の夢に出てきた侍を切りつけろと命令した主は
どうやら母親の魂と同じ質の存在のようです。

侍が絶命しつつある中、彼の脳裏に浮かんできた主に対しての感情や思考と
私が以前母に抱いていた感情と全く重なった瞬間があったのです

私は父と母のいざこざが起きるたびに、二人の言い分や想いを察し
二人それぞれの味方であるという立場を取りつつ
お互いが和解するまで機嫌を取り続けていたものです。
特に母に至っては、幼いころから母の家事の負担をなるべく減らそうと、
家事全般や妹の世話など、あらゆることを手伝ってきました。
私は子供時代を父と母のために捧げ、子供という存在から彼らの面倒を見るという立ち位置を必死でしてきたのです。

それらの行為は私にとって自分を守るために必須の行為でした。

そうやって自分という存在を相手に捧げ、奉仕する事で
幼い自分を必死に守って来たのです。

お侍さんの奉公と私の親への奉仕のレベルは同じかどうかはわかりません。ですが
幼かった私、子供の私からすれば、それは命を賭けてしなければならない、大きな行為だったのです。

そして母に関してはもう一つ忘れられない感情があります。

それは結婚が決まった時のことです。相手と相手方の家族との会食の時だったと記憶しています。
母は自分の娘を相手方に話す時に(よくある一般的な言い回し)謙った言い方で私について幾つか語りました。

その中で、私を「我儘な娘ですが・・・」と言ったのです。

その時 私の中に怒りの渦が湧き立ちました。
「え、何であなたが私を我儘って言うの?」
「私はさんざんあなたに尽くしたのに」
「あなたに子供時代を捧げて、あなたたちの面倒を見てきたのに」
「何でそんな風に言われなきゃならないの?」
「いっぱい頑張って来たのに報われなかった」

などなど、これらはインナーチャイルドが言っていた事であると
後に気付くのですが、この食事会の間は「大人の私」が怒りを抑えるのに必死でした。
またその時の「大人の私」は、よくある母親の謙遜だし、特にそこに意味はないと言い聞かせたのです。

ですが、このインナーチャイルドの猛烈な怒りは収まる事はありませんでした。
その当時、インナーチャイルドの概念も知らなかったので、その繰り返す怒りや、何かにつけて母親に湧き起こる嫌悪感について説明がつかない時期が続きました。

ですが、この数年、自分の内観の整理が進み、色々な感情や出来事を昇華していく中で、家族に対するあらゆる思いが私自身とインナーチャイルドの統合によって理解が進みだいぶ楽になって来ていました。

そんな中、父親との別れをきっかけに父への思いが昇華されつつある中、
母との関係性が浮き彫りになり、母との関係性に内観がフォーカスし始めた時この夢を見たのです。

夢の主人公の思いと重なったのは私のインナーチャイルドでした。
それは私自身に他なりません。
あの食事会の時に私の中に駆け巡った、どす黒い感情や言葉たちは
侍であった私が感じた事と全く重なり合い、それは私の子供時代に感じた感情と大人になった私の中にあるインナーチャイルドと全く同じものだったのです。

この夢をきっかけにインナーチャイルドの想いに気付く事が出来、
その想いを昇華する事が出来たのです。

この夢を見る数日前のある一定の期間、なぜか右の背中から腰にかけての痛みが続いていたので、とても不思議に思っていました。
そしてこの夢で侍が右の背中から腰に掛けて刀で切られ、絶命した事と私の背中の痛みがこの夢で繋がり、痛みの原因はこの夢のメッセージに気付かせるためのものであった事に気付きます。

その夢を見て数日間は背中の痛みは消えませんでした。
ですが、この夢の本当のメッセージに気付き、母親との想いを昇華してからはその痛みも消えたのです。

そしてそれ以降、母親に対する重い鉛のような感覚は軽くなった事を実感しています。

また不思議な事ですが、この夢を見る前に幾度かオラクルカードを引く事があったのですが、なぜかmother healing というメッセージのカードが繰り返し出てきた事を思い出しました。

私自身はアルコール依存だった父への想いが強く、母に対してはそれ程感情を強く持っていた自覚がなかったので、このカードの意味になかなか気付く事が出来ませんでしたが、夢をきっかけに全てが繋がっていったように思います。

そして、次は私自身のこの人生での目的や転生についての気付きに繋がっていきます。













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