ちょうちょむすびで

朝は来だけど
太陽は雲に隠れて見えなくて
しょうがないから
画用紙におおきな丸を描く

ファンタジーだと笑っていいよ
君の笑い声が聞きたいから
ほんの思いつき、
ほんの冗談、

粉雪が舞った昨日の夜に
きれいだ なんて
ありきたりの言葉しか
思いつかない僕だから

まるとか
さんかくとか
しかくとか
そんなのしか描けないんだ

へたくそだって笑っていいよ
君の笑った顔が見たいから
ほんの思いつき、
ほんの冗談、

跳ねてた季節が行き過ぎて
弱気な風の吹くこの街で
かすかな光とこの星は
ちょうちょむすびを結ぶんだ

いつかほどける
それは知ってる

だけど、
ちょうちょむすび

だけど、いまだけ
ちょうちょむすび

君のための
思いつきと冗談を
ちょうちょむすびで
つないでく