(二十六)さのさを作詞する。「月尽くし」、「雪尽くし」「雨尽くし」

明治30年代に流行した「さのさ」であるが、その意味はよく分からない。そのスタンダードは「花尽くし」である。その歌詞は次の通り。
花尽くし 山茶花桜に水仙か
寒に咲くのは梅の花
牡丹芍薬ネエ百合の花
あなたのことなら南天 菊の花

この歌は有名であり、YouTubeにもそれを歌った動画があるので、参照してください。
さのさ節 (花尽くし)
https://youtu.be/2CVgO3L3jyE

此れの替え歌は非常に多い。中でも、当方の気に入ったところを挙げてみよう。
松尽くし 松に唐松姫子松
広いお庭に五葉の松
門松立ててネエ春を待つ
わたしゃあなたの来るを待つ

あの花は 粋な花だよあら余所の花
あの花野山に咲くなれば
一枝手折りて寝床に挿し
あの花散るまで眺めたい

さて、当方は「月尽くし」でいきます。
月尽くし 夜月三日月おぼろ月
雲間の月に アラ雨が
十六夜の月ネエ半月も
主と逢うなら黄昏よ

次は「雪尽くし」です。
雪尽くし 春は淡雪おぼろ雪
待つは初雪細雪
こんこんと降るネエ夜の雪
二人で見たい牡丹雪

最後は「雨尽くし」です。
雨尽くし 春の霧雨花時雨
しとしと降るは梅雨の雨
きのう夕立きょう天気雨
濡れてみたいな桜雨


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