(二十一)またも、プレバトのお題「月と鎌倉大仏」で俳句を詠む。

仏像の顔は実に様々である。日本の仏像だけに限っても多種多様である。阿修羅像、不動明王の様な顔もあれば、百済観音像のような古拙の笑いもある。
鎌倉大仏は阿弥陀如来なので、此れに限定すると、上品な顔が多い。目を開けているのもあれば、閉じているのもある。鎌倉大仏はやや下を向き、目は閉じている。これでは、月を見ることはできないのではないか。でも心配することはない、見たいときには目を開ければ良いのだ。
俳句では、月と言えば秋である。夕方に月が出て、東から南へ移動し、明け方に月が西に沈む。湘南の海に面している大仏さまは目を閉じて、見たい月も見ずに、黙って座禅をするのみの様に見える。本当はどうなのであろう。私は、次の句を作った。
  大仏は 月を心に すまし顔

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