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日記:MONO NO AWAREの「もうけもん」に心をつかまれた話(2024/06/12)

おはようございます。
まさです。

最近は「MONO NO AWARE(読み:もののあわれ)」というバンドにお熱なのでその話をしようかなと思います。

出会いはYouTubeでした。
「同釜(読み:おなかま)」という曲のMVがふとオススメに上がり、最近の曲にしては結構長めだなぁと思いながら(YouTubeの再生時間は5分20秒)気になって聴いてみました。

初めて?久しぶり?の体験でした。
シンプルな編成、Aメロやサビの概念がない流動的な展開、後半に連鎖していく言葉遊び......。
すんげぇバンドだなと衝撃を受けました。

そして近々フルアルバムを出すと聞いたので、早速AppleMusicで予約しました。
※ちなみにもうリリース済みです。「ビュッフェ」というタイトルのアルバムなのでぜひとも!!

何曲かは先行で配信されているものもあったのでそれを聴いてリリースを待っていました。
どれもリリカルでポップな曲で、「こういうのが聴きたかったんや!」と思わず悶えていました。

その中でも今回は「もうけもん」という曲を紹介します。

「もうけもん」という子どもの声から、小気味いいギターとベースに連れられて陽気な口笛が響くイントロが始まります。
思わずステップを踏んでしまいますね。

歌詞はすべて載せるわけにはいかないので掻い摘んで大好きなポイントをご紹介します。
ちゃんとした歌詞は適宜調べてみてください。

1番は「赤ちゃんの面倒を見ている親」の視点ですね。
かみ砕くと「結局うちの子はかわいい」という感じですかね。

で、僕の大好きな2番の歌詞です。
歌詞を追っていくと分かるんですが、子どもがどんどん成長しているんですね。
「赤ちゃん」→「小学生」→「中学生」→「高校生」って感じに。

このグラデーションが歌だとさらっと流れるんですが、歌詞を読みながら聴くと厚い波のように押し寄せてくるんです。

「ピーマン食べて」とか「泊まるなら言って」とかうるさいことも言うけど、年を経るにつれて自分の意見も言えるようになった子を前に「なんかあったら言ってよ」とコミュニケーションを取ろうとしている親への解像度の高さが凄まじいですね。

そして「母さん/父さんはお前を泣かせないよ」という宣言をしたうえで「もうけもんだね」は
こんな親がついてるなんてあんたってもうけもんだね
と親特有の面の厚さが加わります(と解釈してます)。

リスナーを泣かせないでくれ!!!!!

なんだこれ、「親心への解像度」も「子がかけてほしい言葉の解像度」も高いぞ......。
2分もしない曲とは思えないほど濃密なのに、曲調がポップだからさらっと聴けてしまうのがこの曲の恐ろしいところです。

なんでも、「シナぷしゅ」という子ども向け?育児向け?番組の曲として1か月流れていたそうですね。
SNSの反応の見ると親世代にクリーンヒットしているみたいですね。

子を持つ持たないに限らず、誰しもがこの曲に何か思わされる部分はありそうですね。
どんな人にでも一応親はいるものですから。
それがどんな感情だったにせよ、その感情と向き合ういいきっかけになるんじゃないですかね。
少なくとも僕はそうでした。

MONO NO AWAREの曲はふんわり背中を押してくれる曲が多く印象です。
それも無責任にではなく、「こうだからこうなんだよ」って順序立てて優しく諭してくれます。
人間賛歌的な部分もあり、「ダメな部分も愛しながら、それよりももっと良くなっていこうな」というメッセージにも取れます。
勿論僕の勝手な感想です。

MVもたくさん出ているのでぜひ気軽に聴いてみてください。
おすすめのMVは「そこにあったから」「風の向きが変わって」「A・I・A・O・U」です。
よかったらぜひ。

今日はこの辺で。
それでは。

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