レッドアスラン　デビューに向けて順風満帆

　2020年度の先行募集を終え、昨日から通常募集がスタート。初日で満口となったのは、クイーンズアドヴァイス、ドリーフォンテイン、ホワイトペッパーの3頭。クイーンズアドヴァイスとドリーフォンテインは先行で申し込んだ2頭だったので、先行抽選にならなくて本当に運がよかったと安堵しました。過去出資総額を単年で上回ってしまった2020年度ですが、まだまだ出資欲が収まらずウインの募集馬までチェックする始末…もしかしたら一頭ウインで出資するかもしれません（笑）1歳馬の熱冷めやらぬ状況ですが、これからデビューを迎える2歳馬のレッドアスランにも大きな期待を寄せています。

　ディープ産駒の兄姉は1~2歳時は飼葉食いも少なく、休み休み調教をこなしていました。それに比べて本馬は飼葉食いも安定し、強い調教もバンバンこなしていました。6月末時点で馬体重500kg、トモも古馬顔負けのボリュームと言った感じに映ります。その為、6月入厩予定と発表はありましたが、藤沢厩舎の6,7月デビューの2歳馬が勝ちきれず、在厩続戦のためレッドアスランは約1か月遅れの入厩となりました（※個人的な見解）。入厩後は本馬に対する期待がより一層高まる更新が続きました。

2020.07.30 ： 美浦：藤沢和雄厩舎
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路1本。
助手「昨日入厩しました。さすがにキョロキョロしたり落ち着かない感じではありますが、危ない動きをするわけではないので慣れてくれば大丈夫でしょう。脚慣らしもかねて軽く坂路を走らせましたが、物見をしながらもちゃんと走れていましたよ。見た感じバランスが良く、成長してくれば見栄えが良くなるだろうなという体をしています。ただ、まだ全体に幼さもあって水っぽいところもあるので、この後乗っていってどう変わってくるか楽しみですね。スピルバーグは完成するまで脚もとがスッキリしなかった馬でしたし、兄弟もあまり体質が強くはないようなので、無理せずじっくり進めていきたいです。まずはゲートを目標にしていきます。先生が今週は札幌のためコメントは来週になります」

2020.08.05 ： 美浦：藤沢和雄厩舎
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路1本。
北村宏騎手「昨日普通キャンターを初めて乗せてもらって、今日は３頭併せの軽い追い切りをやりました。先頭でいきましたが、そこまで集中力を欠くこともなく真っすぐに走れていたのは好感が持てますね。最後の１ハロン併せてみましたが、馬を気にするような感じもなかったですし、今日のところは難しいところもなく乗りやすかったです。ただ、まだよくわかっていないのか、こちらの扶助に対する反応は鈍かったです。それでも反抗しているわけではないので、そのあたりは覚えてくれば大丈夫でしょう。まだ遅いペースでのものなので、走りなどはなんとも言えませんが、この父の仔にしては今時期としては体がしっかりしている印象なのでこのまま進めていけそうですよ」
藤澤調教師「仔馬のころから見ていますが、期待通りバランスのいい成長をしてくれていると思います。この血統なので遅くなるかなと思っていたのですが、この時期の２歳としてはしっかりしていますし、ここからどう変わってくるか楽しみですね。これから暑くなってきますし、ゲートも含めしばらく進めてみてから使うのか放牧するのか決めていきます」

2020.08.06 ： 美浦：藤沢和雄厩舎
乗り運動後、坂路下でダク、その後坂路1本。
助手「昨日少し時計を出したので、今日は軽めに気分良く走らせておきました。今のところ背腰もしっかりしていて、どこかに疲れがきているということはなさそうです。北海道からワンクッションで入厩してきたので、最近のこの暑さは可哀想ではありますが、こちらの環境に慣れてもらうしかないですからね。飼い葉はそれなりに食べているので、無理はさせないように気を付けて見ていきます。明日くらいからゲート練習も始めていく予定になっていますよ」

　父スピルバーグの主戦だった北村宏司騎手に入厩後1週間で感触を確かめてもらえるのは本当に嬉しいですね。スピルバーグで感じたことを本馬に調教またはレースで教えてほしいですね。また、「この父の仔にしては体がしっかりしている印象」というのもありがたいですね。昨年から未勝利戦が減少しているので早期に使えそうな目途があるのは非常に頼もしいです。それと心躍ったコメントは藤沢氏の「仔馬のころから見ていますが～」です。正確に本馬を記憶しているかどうかはさておき、1歳から実馬を確認して成長に合わせてローテーションを組んでくれそうなのは出資者として有難い限りです。
　入厩後のコメント、父・兄姉の成長曲線を見ても、本馬はこれから大きく成長する余地を残していますし、3歳・古馬になってどれくらい楽しませてくれるのか今から非常に楽しみです。その為にも、まずはゲート試験合格し、無事にデビュー戦を迎え、競争馬としての第一歩を踏み出して欲しいです。そして更に欲を言えば、来年春に夢を抱かせるような結果になることも期待しています（笑）