2020年度出資馬:ドリーフォンテインの2019

 7月末までの仕事もひと段落し、8月から始まるプロジェクトの立ち上げまでに少し余裕が出てきました。8月開始のプロジェクトだと夏休みはいつ取れるのか…という不安もあります。ただコロナで様々な催事が制限されているので、正直コロナが落ち着いた時期に取れるほうが良さげとも思っております。
 東サラの申込で唯一抽選となったレッドセシリアの2019は、残念ながら落選となってしまいました。本当は成長を追いながら出資するか決めたかったので、キャンセル募集があってご縁があれば嬉しいですね。
余談は手短にまとめ、今回は2020年度出資馬のドリーフォンテインの2019出資理由をお届けします。血統・価格帯を考えると先行満口でもおかしくないと思っていただけに、抽選無しの出資確定は本当に嬉しかったです。

測尺
 活躍しているハーツ産駒は総じて馬体が大きく出ている印象があり、馬体が大きく出ないと活躍は厳しいだろうと思っていました。ただ、ハーツ牝馬獲得賞金ランキング上位5頭のデビュー時の馬体重を調べると

リスグラシュー:432kg ヌーヴォレコルト:440kg マジックタイム:444kg
ペイシャフェリシタ:474kg シュンドルボン:484kg

と必ずしも大きい馬ではないと活躍できないことが分かり、安心しました。また、本馬と血統構成が似ているアロハリリーもデビュー時は442kgだったので、多少小さくても問題ないだろうと思いました。本馬は4月生まれで

体重:412kg 体高:151cm 胸囲:172cm 管囲:19.6cm

 そこまで大きくはありませんが、ここから50kg程度増やしてくれれば十分かなと思っています。ディープ産駒の姉も募集時の体重391kgと体高154cmと小さかったものの今では460kg台あるらしいです(測尺時期は姉の方が1か月早いですが、、、)。本馬も姉と同様の成長曲線を辿るだろうなとイメージができ、競争馬として十分なサイズでデビューできると判断しました。

厩舎
 私は尾関知人厩舎の印象はほとんどなく、東サラのレッドファルクスを管理していた厩舎くらいでした。東サラの他の管理馬やネットの評判を見てみると、競争馬に対してベストなレース選択と良い騎手をあてがうようにしていること。それと一頭一頭しっかりと管理されている印象を持ったので、今までご縁はなかったですが尾関厩舎は良い厩舎だな~と強く感じました。

血統
 本馬も2番仔で1番仔のディープ姉は未デビューなので、血統面から本馬の競争力を測ってみました。

スクリーンショット 2020-08-04 17.34.24

 血統は父ハーツに母方デインヒル入りという近年のハーツの黄金ニックス。サリオス・ワーケア・アドマイヤミヤビ・グレイル・アロハリリーなど活躍馬を多く輩出しています。更にサリオス・ワーケア・アロハリリーはデインヒル+Nijinskyの血統構成であり、本馬も同様の構成であることから期待値はあがります。ただし、デインヒル+Nijinsky持ちのハーツ産駒が必ずしも勝ち上がっている訳ではないので、母方の競争能力そのものはどうなのかという判定を行いました。

スクリーンショット 2020-08-04 17.34.43

(海外の競馬サイトより引用)

スクリーンショット 2020-08-04 17.34.57

 トータル32戦8-8-1-15と勝率は21.6%と安定した競争成績を残しております。勝ったレースもスプリントG1を1勝、G3を3勝とかなりの好成績です。こんな良血馬が東サラんい募集されるのかという驚きがありました。ただ豪州の競馬レベルから、母馬を評価して良いか悩みました。日本馬から豪州に移籍し、スプリント戦線で走ったブレイブスマッシュの戦績か能力を測ることにしました。

 ブレイブスマッシュが豪州G1で苦戦したことを見ると豪州のスプリントレベルも低くはないと判断し、スプリント戦線で長く活躍したドリーフォンテインの競争能力が本馬に引き継がれれば相当走ると確信しました。

スクリーンショット 2020-08-04 17.36.49

馬体・歩様・競争馬の顔

スクリーンショット 2020-08-04 17.37.46

 馬体は丸みがあってハーツらしさよりも母方のスプリンターの血が強く出たなという印象を受けました。前脚もまっすぐでトモも大きく成長させてくれる予感がありました。父も母も違いますが、出資馬のレッドルゼルの募集時と似たような体つきなのも評価を高めたポイント。

スクリーンショット 2020-08-04 17.38.00

(レッドルゼル の募集時)

 短距離のみだと牝馬の恩恵があまり受けられないので、マイルくらいまでこなしてほしいなと思っています。
 
 動画の後半は少しリズムを崩して歩様が乱れてしまいましたが、歩様も首を使えて活気があり踏み込みも深く悪くないというのが率直な印象。顔に関してもパッチリお目目ではないですが気品のある目つきに顔もシュッとしている美人さんで好きなタイプの顔でした。

スクリーンショット 2020-08-04 17.42.38


回収率の見込み
 募集総額2,600万円なので、最低でも2勝クラスまで勝ち上がりが必要です。特にハーツ産駒は馬体が完成せず、3歳夏までの未勝利戦を勝ち上がれるのかという不安は残りますが、早期の活躍馬が多いデインヒルの血を持っている為大丈夫と判断しました。また本馬の測尺・血統・馬体を見ても桜花賞を目指せるのでは?という淡い期待まで抱いております。

 今回も長くなってしまいましたが、出資申込をするまでに色んな事が脳内を駆け巡っているんだな~と自分の気づきになりました。ご一緒に出資する皆さんと来年以降一緒に喜べるような結果が出ることを期待しております。また気が向いたらnoteは更新しようと思います。それではまた。

※東京サラブレッドクラブの許可を得て転載しております。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?