テーマ14 組織のライフサイクル

<官僚制組織とは>
 ○高度に専門化された職務が権限・責任を基礎としたピラミッド型の階層
  を形成し、その中の構成員は規則に基づいた没主観的判断によって職務
  を遂行することを要請される組織構造特性のこと
  ⇒従業員間の偉さが明確に決まっていて、かつ従業員は主観ではなく
   ルール通りに仕事を行うことを強制される
  ⇒行き過ぎた官僚制は、「官僚制の逆機能」に陥る

<官僚制の逆機能>
 ○置かれた状況が変化しているにもかかわらず、同じ行動パターンを繰り
  返してしまう(訓練された無能)
 ○処罰を免れるために、規則どおりの行動しかとらなくなる
 ○規則どおりの行動を促し、顧客中心のサービスが行われなくなる
  (顧客の不満足)
 ○規則を固守することが組織メンバーの目標になってしまう
  (目標の置換)
 ○効率性を追求するあまり、個人的な成長が阻害される
 ○革新が阻害される
 
<組織のライフサイクル>
 ○第1段階
  ⇒次第に事業が軌道に乗り、組織メンバーの数が増えるにしたがって、
   強力なリーダーシップだけでは組織は有効に機能しなくなる。
 ○第2段階
  ⇒組織の階層化を図り、リーダーは下位の管理職に権限を委譲し、直接
   トップが指揮することなる制御・調整を行える機構を作り出す必要が
   ある
 ○第3段階
  ⇒職務規定や評価システムなど様々な規則・手続、専門スタッフの導入
   が必要となり、組織は次第に官僚制的になっていく
   さらに組織規模が拡大し、複雑になると、官僚制の逆進性が発生する
 ○第4段階
  ⇒官僚制の危機に対し、組織構造の動態化を図っていく段階
   組織構造のフラット化を図ったり、プロジェクトチームなどによって
   柔軟性を得ようとする
   組織構造は分権化され、権限委譲がすすめられる
  ⇒第4段階に達した企業でも経営危機に陥ることがある
   その際には、新たな戦略ビジョンを策定するとともに、組織文化の
   変革を図っていく必要がある(戦略的な組織変革)

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