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禅の響 - ZEN no OTO-

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「禅の響 - ZEN no OTO -」は2020年10月から始動した年4回行われるコンサートです。 ここに、言葉と音のアーカイブを残します。 尺八の音は音楽ではない。   …
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2021年5月の記事一覧

「禅の響 -ZEN no OTO- | Epilogue」遊んでいたい

一つの終焉  今回のEpilogueは自分の知識で作らない音を求めました。それが、なかなか難しい。考えてしまいますし、音が出なくなるのも怖い。吹禅の最中に気が付いたのですけれど、そうした気持ちを外すのは、楽器と対話する事と遊ばせる心でした。  僕にとってもは、とても苦手な事ですが、遊び心というかユーモア、そして、それをしてみる恐れない心。そうしたものが新しい音であったり、世界観を作っていくのだなと思えました。  演奏後に記憶が過ったのが、小学生の頃の遊びでした。小さい頃

「禅の響 -ZEN no OTO- | 回向 」青く赤く

心は穏やかなままで過ごす事は出来ない。 生きる事は荒々しい。 それが活力であり、一つの道標でもある。 日々、一日の終わりに、今日はどれだけ苦しんだか自問自答する。 生きる荒々しさの先に初めて安らぎを知る事ができる。 もし、あなたが安らぎを必要としているのであれば、 より一層苛まれる事だ。  コロナ禍になり、より一層思う事は、生に執着する事です。まだ出来る事があると歯を食いしばりながら生きる。誰かのせいにも、誰にどう思われるのでもなく、しっかりと自分の足で生きていく事。