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2LDKではなく11LLDDKKの家族が幸せなんじゃないか #CIFT 生活

ある日の那覇空港。
30歳を越えた大の大人が、妻と息子(1歳)を背にして泣いている。


そう、それは、先々週の僕だ。


この投稿を書いているのが2019年11月。
2018年10月に息子が生まれてから、どっぷりと育児に専念しようと1年の育休を故郷沖縄で取得。
育休最終日の那覇空港でのワンシーンである。


1年もの濃密な期間を経て、まずは僕だけ単身で東京に戻るということを妻と話し、2人で決めた決断だけど
やはり家族としばらく会えない日が続くと思うだけで泣ける。というか泣いた。


でもなぜ、その決断をしたのか。
その話を今回は書こうと思う。僕らの「子育て」について。


「なぜシェアハウスを選択したの?」「家族は一緒に過ごす方が良いんじゃない?」という質問を受けるのであらためて。


心理的にも物理的にも近い関係性が共助を生む

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1年の育児休暇中、僕ら夫婦が話し続けた家族観は、「Cift」という拡張家族をコンセプトにしたコミュニティで形づくれると思ったからです。

※「Cift」とは
(WEB)CIFT公式HP
(記事)シェアハウスの進化系。意識でつながる「拡張家族Cift」 メンバーが2年の実験生活を語る

偶然、沖縄でのプロジェクトで一緒だった(下向)依梨さんから紹介されたCIFT。東京と沖縄2拠点で生活しているし、子どもも一緒に生活してるよ!と聞いた僕は、妻とも相談し、渋谷にある「CIFT松濤」へ話しを聞きに。

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3階建の1軒家に11の部屋があり、定住の家族がいたり、別に拠点がある個人もいたり。
玄関には小学生の上履きが干されていてほっこり笑顏になる。

生活感もあるけど、自立した大人が交差している上向きな空気を感じ
その場で「ここに住んでみたい」と素直に思い、家族面談を受けていました。


僕は子育てを取り巻く社会課題を事業によって解決するNPOにいて
日本における子育てのしづらさは理解しているつもりです。


なら、子育てのしづらさ問題を、CIFTというコミュニティに「ぽんっ」て投げ込んだらどうなるのか。
もう、完全に興味本位です。というか試してみたかったんだと思います。


11LLDDKKで過ごす家族の形って、理解はできるけど、実感がない状態。
でも2LDKではなく、11LLDDKKの家族が幸せなんじゃないかと信じています。

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かつての長屋のような人が交わり助け合う、古き良き懐かしい関係性が創れたらというのが僕の理想。


例えばそこには
お父さんと呼ばれる人が3人いて、お母さんが5人。
お兄ちゃんお姉ちゃんは10人以上もいて、おばあちゃん、おじいちゃんは何人もいる。
赤ちゃんは何人も畳間でハイハイしたり、つかまり立ちしてる子もいたり。

手を出せば、誰かが僕や妻、子どもの手を握ってくれる、逆に困っていたら僕が手を差し出す。


そんなことが実現できるのか…


意識で繋がるCiftという家族はできるかもしれないと(ひそかに)思っています。

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共に助け合い、家族という安心感が担保された時間軸を持った貸し借りの関係は、孤独の子育てやワンオペ育児などの問題を解決してくれるのではないかと。


困った時は頼る。借りた恩は、例えば時間をかけて返しても良い。
誰かの助けてが聞こえたら、積極的に今、貸しをつくり、別の家族に恩送りをしたってよい。
そこにはお金でチャラにする資本主義には乗っからない体温のある関係が存在している。


さらに言えば、常識にとらわれない新しい家族の形がCiftで受け入れることもできると思う。


誰でも、父になれるし、母にもなっても良い。父母は役割であって性別は関係ない。血縁で縛らない家族であるCiftだからこそ、例えば、異性でなくても、あるいは3人で子を授かっても良いと思う。
(CIFTで数週間過ごしただけで、ここまで家族という概念について思考の枠が広がるとは思っていなかった。)


そんなCIFTの生活はまだまだ始まったばかりだけど、ここの家族になれて本当に良かったと思っています。

2拠点生活の新しいチャレンジ

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さて、僕ら夫婦は、沖縄と東京の2拠点で子育てをしたいねって話しています。

沖縄には沖縄の良いところ、東京も同じ。しばらくは僕だけ東京を拠点に過ごしますが、これから家族で2つの拠点を行ったり来たりする生活スタイル取ります。

どんなことが起こり、子どもはどんなことを感じ、育つのか。
未来のことなんて何もわかりませんが、でも1つだけわかることのは、助けてくれる手がたくさんある限り、僕ら夫婦も、そして息子も安心して生活できるんじゃないかなと思います。

多分、僕らがいなくなっても「CIFTがあるから大丈夫」と。


東京に「実家」ができるなんて思ってもいなかったなぁ。
何年後かには、羽田空港で泣く日がくるのかもしれない。


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