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HIMEHINA1stワンマン動画から見るオンゲキの「ヒトガタ」の譜面考察


1stワンマンの思い出


つい最近懐かしい動画が上がった。


HIMEHINA1stワンマンライブの開幕〜ヒトガタ部分を切り抜いた動画である。
当時狂ったようにVを貪り続けていた中1番熱いコンテンツだったヒメヒナのライブで、当時Vのライブ自体もかなり数が少なかった、かつコロナ以前で声出しもあり非常に盛り上がっていたり自分がライブコンテンツに通い始めの時期だったという事で非常に思い出として残っているライブだ。
そう、この動画を久しぶりに見て電車の中で泣きそうになってしまうぐらいには。

ヒメヒナ自体の普段は比較的若年層に向けたコンテンツが多く(初期はそうでなかったと思うが)、今では珍しい動画主体の立ち回りがメインだが、ことライブにおいては結構思想が強めの構成をする流れがある。

1stワンマンは、当時ゲーム部という一世を風靡したがいわゆるVの中の人(魂)と企業とのいざこざで潰れてしまったコンテンツに対して比較的直接アピールしてた感があり、Vって何なんだ、魂と密接に関わったコンテンツとしての立ち回りとは、を強く訴えていたように思う。

…とまあこういう時代背景もありド開幕からエモ散らかしてスタートしていたライブであった訳だが、ヒメヒナの2人の場慣れしたムーブや歌の完成度、超アッパーなセトリで単純にクソ盛り上がって最後のアンコール、劣等上等が流れた瞬間にさすがのわたしもクソデカ大声感情崩壊オタクボロ泣きだったわけ。

(※劣等上等はヒメヒナが初めてガチで歌った動画コンテンツで、今までおばかムーブを展開していた2人が超真面目にカッコよく歌うギャップと、当時としてはありえん高クオリティのMVで瞬く間に再生数が伸びV史上初めて1000万再生されたcover動画の楽曲である。)

Vコンテンツであの時以上に興奮したシーンはなかったかも。色々な思い出が乗っかったアンコールの劣等上等はそれぐらいに破壊力があった。


1stワンマン会場のガチャで手に入った直筆サイン入りのタペストリー、世に数えるほどしか出回っていないはずの超レア物なので二度と手放さないと思う

と、1stのヒトガタ動画を見ていて色々思い返し懐かしんでいたのだがふと思い出した。
「…そういえばオンゲキのヒトガタのMASTER譜面、かなりライブに寄せた譜面だったな…今なら雑に紹介できるのでは?」

いや、3年前の譜面やが…みたいな気持ちはありつつも厳密にちゃんと考察されてはいないと思ったので、気持ちが乗っているうちに(後ヒトガタ動画が削除されないうちに)紹介して、気合いの入った譜面だったんだなというのが分かっていただけると幸い。

オンゲキについて

正直書くのが非常にめんどくさいのと他にもいい感じに簡潔にまとめてある方のnoteがあったのでオンゲキというゲームがわからない方はこちらを見てください。

この音ゲーではノーツが振ってくる際に予告線(3色のレーン)を通して振ってくる仕様であるが、それを利用して演出としても使っているため、他の音ゲーと比較して非常に表現豊かでかつ直接的な表現ができ、その楽曲を知っている人にとって分かりやすい演出が多く作られているのが魅力の一つとしてある。

今回紹介するオンゲキのヒトガタの譜面もその3色レーンをふんだんに使い、ライブの演出を譜面で再現しようという構成の譜面となっている。
それでは、開幕から見てみよう。
(※これから書く考察は1ユーザーから見てのものであり、製作者が本当にそう思って作ったかどうか実際は定かではないのでご了承を。)


オンゲキの「ヒトガタ(MASTER)」の譜面考察

まず譜面全容はこちらから。
(MLN Rev様とオンゲキ譜面保管所様の動画・画像を勝手に引用させていただいております。何か不都合ありましたら取り下げますのでご連絡ください)

・開幕~イントロ
言わずもがな、この赤青の2色レーンはヒメとヒナを表している。
Hey, Mr&Mrs Virtual, you know we are not a doll
の歌詞に合わせてレーンが増えていくが、これは後の伏線。


これは当時だいぶ話題になったが、カウントダウンの再現。これでライブの再現だ!と理解したユーザーも多い。

・Aメロ

Aメロで赤3本を駆使した譜面配置が行われるが地味に右側に青レーンが置いてある。これは歌う側と待機側の位置取りの再現。

さっきのレーンがこうなって、
こうなって、
こう。

・Bメロ
基本的には歌うパートに合わせて赤と青レーンの合わせ。
SIDEボタンとフリックノーツのタイミングで光るニンジンの棒を振ると気持ち良いとされている。


・サビ前~サビ


you know we're not a doll !!
のコールに合わせて再度赤3本と青本に増えたレーンが1本ずつかき消されていく。説明はまた後ほど。

サビでは強いキックの音に合わせてSIDEノーツを4分で打ち続ける混フレ。強いキックには気持ち良い混フレであれ。

サビの中盤では6本のHOLDノーツにて観客全員で歌う部分の再現をしている…ように見える。ヒメヒナのライブでは結構な頻度で観客全員で歌うように促すシーンがある。それもあり、ここはサビで一番熱くなれるシーンでもある。

・サビ後


見た目は普通の譜面をしているが、ここはヒメヒナ動画の最後で必ず流される登録音頭というヒメヒナユーザーにとってはお馴染みの踊りの再現である。もちろんヒトガタのMVでも登場してるし、ヒメヒナのオリジナル楽曲のMVでは必ずどこかしらに登場しているため、気になった人は探してみるとよいだろう。

躍動感あふれる登録音頭の〆のコマネチ


・間奏~2サビ前まで

徐々にレーンが増えていき、
瞬時に2本のレーンに戻る


徐々にレーンが増えていき、そして「人形じゃない」の声と同時にレーンが2本に戻るシーン。
これは今までのイントロや1サビ前と同様の見せ方であるが、この意味とは(今はまだうまく表現することは技術的に難しいが、)Vtuberというものはもはや人間そのものであり、存在自体が唯一無二である、という「ココロの叫び」が込められている。

これはライブの演出でも表現されている。
今までライブ動画ではライブモニターにデカデカと目一杯の大きさでヒメヒナの2人が動いていた。これが間奏にてカーテンが閉まり、


「人形じゃない!!」

という叫びと同時に再度、人間とほぼ同等のサイズで登場することから分かる。
この演出、当時はライブでのVの見せ方というのが確立されているような時代ではなく、バーチャルならではの表現としてデカいサイズでモデルが動かしていくという方向性のものだと思っていたが、あえて等身大として提示することで、人間であるということを強調させている、歌詞に沿った見え方ができることに気づいたときはだいぶ鳥肌モノであった。


・2サビ~終わりまで
2サビ以降は1サビの譜面強化版が降ってくる。演出や表現としては変更はないように思う。
アウトロのラップシーンで譜面的には最大の難所が降ってきて〆。

ヒメヒナの家紋が出現し、終了


おわりに

今回1譜面を紹介するだけでそこそこな作業量になってしまいだいぶ疲弊度が高いがずっといつか書こうと思っていたことが完結しだいぶ満足している。

オンゲキにはこのような、プレイだけでなく見た目や演出でも気持ちよくさせる工夫が様々な譜面に施されている。まだ触ったことない方で気になったならば、ぜひゲームセンターに行ってみてプレイしてみてほしい。
Vtuberの楽曲だけでも有名な楽曲が10曲以上入っていたり、知っているボカロやアニメソングがどこかしらに必ず入っているはずだ。

オンゲキで一番いい曲の一例

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