レニィさんと生きる時間の違い。

お犬様は昨日、動物の大学病院に入院した。

近所のかかりつけの先生が、運良くそちらと関係が出来ていたので、本当に幸運な事に紹介までしていただけた。

すぐに診察もしていただけて、
悔しいけど、近所の病院よりも設備が良くて、
お犬様のお腹に水が溜まっていて、細菌が発生していることまで、たったの1時間でわかってしまった。
お犬様はそのまま緊急手術をしてもらうことになった。
コロナの影響で、わたしたち飼い主は余程のことがない限り面会ができないので、手術が終わった連絡を自宅に帰って電話で待つ事になった。

手術は無事終了し、
お犬様はお腹の水が溜まらないような管と
鼻から胃へ栄養を送れるチューブが付けられていると聞いた。

それを聞いた時に、わたしの頭によぎったのは、
今年の秋に亡くなった祖父の事だった。

今年の秋、祖父は肺に水が溜まって入院。
そのまま、誤嚥性肺炎で個室へ移り、絶飲食になった。
その入院した祖父と一度だけビデオ通話が繋がった時、画面の向こうの祖父は管だらけだった。
誤嚥性肺炎が悪化・再発するのを抑えるために、亡くなる直前まで、祖父は鼻から胃へ栄養を送るチューブを付けていたのだ。

面会できない分、病院からお犬様の様子も事細かに電話で連絡がくる。
今日は、まだ良く吐くので誤嚥性肺炎が怖いですと言われた。

治療の方法も、現状も、秋に亡くなった祖父を思い起こさせた。

思い出した事で、気がついた。

犬の寿命はわたしたち人間よりもずっと早い。
人間であるわたしたちがゆっくりと、ゆっくりと老いて、病気になるのが、
犬は人間よりも早くやってきてしまうのだ。

それはどうあがいても越えられない、
人と犬の生きる時間の違いだ。

漫然と知識として頭に入れていただけだった。

気がつくのが遅かった。とは思う。
けれど、気がついてよかったとも思う。

お犬様は、わたしよりも早い時間を生きている。
その早い時間の中に含まれる幸せを、
なるだけ増やしてあげたいものだ。

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