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ワクチン非接種者のPCR陽性者が多いことについての解釈

【要約:PCR陽性者数のみで何かを判断するのは注意!という話】

日々、PCR陽性者数が報告されており、記事によってはある抽出データの中でのワクチン非接種者の割合が示されていることがあります。

だいたいにおいてワクチン非接種者のPCR陽性者は接種済の方より多いですが、そのことだけでワクチンの効果を判断するのは難しいよなあ。などと思ったりします。
なぜかというと、私の考えつく限りで次のようなことが元データに影響しているためです。

 ①職業上、定期または不定期でPCR検査が義務付けられている場合でも、
  ワクチン接種済ならそれが免除されている可能性がある。

 ②風邪症状を示しても、ワクチン接種済なら
  PCR検査を受けようとしない。

上記のことから、ワクチン接種者はワクチン非接種者と比べて割合としてPCR検査をしない。という推測は可能かと思います。

まあ憶測ではありますが、任意の検査は自費となるため当然そうなっているでしょう。世間的には『ワクチン接種者は感染しにくい』という認識でしょうから、そのような対応をしている個人・企業などは多いのではないでしょうか。

そう考えると、今現在は確かにワクチン非接種者のPCR陽性者数が割合として明らかに多いとしても、それは単にPCR検査を受けているワクチン非接種者が多いだけの可能性もあります。

実際、クラスターのニュースでは集団全体がPCR対象になるためか、ワクチン接種済の方が多く陽性になっているのが見受けられます。

疑念を解消するためには、PCR検査を受けた方の症状や陽性になった場合のCt値の分布などが合わせて公表される必要があるかと思います。
また、ワクチン接種・非接種を問わず、ある程度の一定量を定期的にランダムでPCR検査する。なども判断指標として重要になるかもしれません。

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上記のことから個人的には今現在、ワクチンの効果については日々発表されるような統計での判断が難しいと思っています。
ワクチンの効果は高いものであって欲しいとは思っていますが、少なくとも多くの前提情報が不足しており、公平な比較が出来ないという印象です。

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