感染症の過去データから『感染対策の効果』について考える。
感染対策の効果については様々言われています。
個人的には効果があると考えていますが『マスクがインフルエンザを撲滅した』みたいな主張には疑問があります。
◇◇◇
今回の記事では『新型コロナ以外の感染症の動向』から、感染対策の効果をちょっと考えてみます。
と言っても、『国立感染症研究所』による感染症の推移データコピペがほとんど。長いので適当に飛ばしてください。なお、所感はおまけ程度。素人ですし。
◆感染症発生動向調査 週報(IDWR)
国立感染症研究所のサイトから該当するデータをスクショします。
本記事で引用するグラフや文章はすべて以下のサイトからです。
なおIDWRについては以下とされています。
対象の疾患は以下です。
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上記リンクから各グラフのページへ行けますが、2023.07.03 時点のデータをスクショしておきます。(もしかしたら、そのうち5年以上前のデータが公開されなくなる、とかなるかもしれないですし。)
◆所感
なんとなく全体を見て思うのは以下。
18週目(GW)頃に谷が出来て19週目に急上昇するように見える傾向はコロナ前のものでもいくつか見受けられる。(今年の5類移行タイミング直後の上昇が特別なものではない可能性。)
今年に関して、ヘルパンギーナ、感染性胃腸炎、RSウイルスを除けば、2020-2022年と傾向は大きく変わらず。(習慣化した公衆衛生が現在もある程度機能している可能性。)
2020-2022年は一部(RSウイルス等)を除きコロナ前と比較し全体としてかなり低水準。(全体としての感染対策に効果があった可能性。)
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以上のデータを見たうえで、最近の感染症増加(沖縄の医療逼迫)のニュースを見て、ことごとく『感染対策による免疫力低下の影響』とされてるのが、いまいち腑に落ちません。
データを見れば、2020-2022年が低水準だったことは明らかなんですけどね。
それでも、最近変わった感染対策なんて『マスクしてるか/してないか』くらいだと思うんですよ。2022年と比較して。
そして、未だにマスクしてる人は結構いますし。
そもそも、小児(保育園児)なんてこれまでもマスクしてないでしょうし。
謎です。
◆おわりに
マスク、手指衛生、ロックダウン、ソーシャルディスタンス等への『個別要素への大規模な統計による評価』は不可能に近いものだと思っています。
(遵守率や質などにバラつきがあり、他の要素も絡むため。)
だとしても、2020-2022年の感染症の流行状況を見る限り、総合して感染対策の効果が無かったとは言えない結果のように見えます。
そして、割と最近まで残ってたのが『マスク』。
私はマスクに効果があると思ってるほうですが、それでも最近の傾向(5類以降後の感染症増)については『そこまで効果高くないっしょ。』って感じです。
とはいえ、全体の結果を見る限り『感染対策(マスク)は効果が無いか、むしろ有害』みたいな解釈は難しいように思います。
(免疫負債という考え方や他の疾患への影響としては有害の可能性ありかも。)
とりあえず、地域の医療が厳しそうなら、マスクを着けられる方は着けておいても良いのではないでしょうか。
詳細についてはいろいろと謎ですので、専門家の方に期待したいですね!
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