見出し画像

感染者から直径150nmのウイルスが単体で排出され漂うのは本当なのか?

今回の記事はコロナ雑学みたいなものです。
興味のある方はどうぞ。

表題の『感染者から直径150nm(ナノメートル)のウイルスが単体で排出され漂うのは本当なのか?』については、当初から常識とされているものの疑問に思っていたことです。(当初、理論的に説明されている情報は見つかりませんでした。)

マスクに求められる防御性能に関わることです。
これが誤りの場合、もっと楽なマスクで感染対策が行える理由になります。

最近調べてそれなりに解決したので、関連する情報も含めて記事にしておきたいと思います。

先に結論を書くと『そういう事はあり得る』で良いようです。


◆私の推論

こういう疑問を持ったとき、緊急性を要しないものであれば、検索の前にまずは自分の知識のみで推論するようにしています。私の推論は以下のようなものでした。

体内でのウイルスの生息環境は、ウイルス、細胞、それらの死骸、その他微粒子など雑多なものが粘膜に覆われている状態である。

大きな振動や気流により粘膜からの分離が起きるとして、ウイルスのみが単体で分離されるわけがない。

泥濘から砂粒一個のみ分離される想像が困難なように、それなりに大きな塊(例えばウイルス10個分+大量の水分)として排出されるはずである。

そして、飛沫として排出されたそれは、水分が一瞬で蒸発する際に密着する力が働き、ウイルスやその他ごみが絡まり合った状態で漂う。

つまり、ウイルスが単体で浮遊することは確率としてかなり低いのではないかと思っていました。誤りでしたが。


◆マイクロ飛沫の生まれ方

以下の記事に答えのようなものが載っていました。
途中から有料記事ですが、さわりだけ読んで理解できますので興味のある方はどうぞ。

体内の粘膜表面でシャボン玉のように弾ける。
その際にマイクロ飛沫(ウイルス単体+水分)が生まれる可能性がある。

こんなことが起きていたとは。怖い。

ともかく、ウイルスが単体で漂うのは本当のよう。
しかし、記事中で気になったことがあります。それはマイクロ飛沫が発生し得る場所について。


◆無症状者はエアロゾルでウイルスを排出しているのか?

マイクロ飛沫が発生し得る場所、それは記事によると『細気管支など』とあります。鼻腔粘膜ではなく。
これが何を意味しているか。

あくまでも私の認識では、ざっくりと病症の進行は以下のように考えています。

  • ウイルスが鼻腔、上咽頭内に活着・増殖する。(無症状)

  • ウイルスが喉、気管支で増殖する。(軽症)

  • ウイルスが肺で増殖する。(中等症)

  • ウイルスが血管内皮等で増殖する。(重症)

上のように仮定した場合、エアロゾルのリスクが高いのは軽症以降となる。そしてその場合、何らかの症状は出ているのではないでしょうか。

これが正しいなら、無症状者からのエアロゾル感染リスクは低いということが考えられるかもしれない。


◆正しいリスク分析と感染対策緩和のために

なんでこんな細かいことを考えてしまうのか。
それは、私も出来ればマスクは着けたくないからです。仮に着けることに有意性があるとしても楽なほうが良いに決まっているのです。

もし、『無症状者からのエアロゾル感染リスクは低い』が正しい場合、無症状でのマスク着用は布マスクがベストの選択になるかもしれない。そして、隔離する必要すら無いかもしれない。

PCR陽性者の呼気を分析することは可能のはず。
今後、感染対策を正しく緩和していくためにも、このような分析を進めて欲しいものです。


◆おわりに

案外、上に書いたことすべて分析済のうえで無症状でも隔離し不織布マスクが推奨されているのかもしれません。
それがベスト。その可能性もあります。

しかし、それは周知されているとは思えず、全体的にどのような根拠に基づいて感染対策が行われているのか曖昧な印象です。2年も経ってまだ。

なんとなくの手指消毒やマスクが常態化している中で、当たり前とされていることを改めて考えてみるということも重要なことだと思います。

[2022.02.18]現在、オミクロンはピークを越えたという見方が大半です。
しかし、日本でも市中感染が確認されているオミクロン亜種『BA.2』は感染力、重症化リスクともにオミクロンよりも高いという推測もされています。

油断することなく感染対策を続けていきたいものです。
ほんと、嫌になっちゃいますけどね。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?