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36歳初産で双子を妊娠したときの話(エコー写真あり)

離島に住む双子の母、レモンソルターです。

高齢出産で初産、多胎妊娠。

母子ともにリスクがあると言われていますが、
同じようなご経験の方は少なからずいると思います。
35歳からが高齢出産と言われるようですが、
今の時代はそんなことも普通ですし、
この言葉自体が時代後れになりつつあります。

現在こどもは2歳ですので、3年前の記憶を遡ることになりますが、
これが意外と覚えているので記したいと思います。

妊娠発覚前の体の変化

①友人のライヴにて

友人の演奏するジャズライヴを聞きに行ったときのこと。

そこのドリンクオーダーのとき
いつもならビールをすかさず頼むのですが、

(あれ?トマトジュースなんてあるんだ)

と気にかかって、トマトジュースを頼みました。
マスターは怪訝な顔をしました。
その態度もどうかとは思ったけど、それだけ頼む人がいないのでしょう。

私にとっても、ライヴでトマトジュースを頼んだのは
後にも先にもこの一度だけのことです。

②外食のとき

私たち夫婦は、美味しいものをつまんで飲むのが好きです。

特に海産物は大好き!

冬になってから牡蠣を食べていないので、
ずっと気になっていたオイスターバーに行こうと約束していました。

ところが、お店に向かって歩いているとどうも牡蠣を食べたい気分になりません。

「今日は牡蠣の気分になれないから違う店にしてもいい?お肉が食べたい!」
「いいよ!あ、そこのソーセージおいしいよ。」

とソーセージを焼いてくれるお店に入って、ソーセージとビールを楽しみました。

これが病院へ行く前の週の話です。

妊娠かもと思った瞬間

(あれ?生理来ないな)

よくある気づき方です。
ただ私の場合、元から不順もあり、
1ヶ月飛ぶことはたまにありました。

(さすがに2ヶ月来ないのはおかしい)

妊娠検査薬というのを初めて買いました。

(はっきり陽性!!)

当時夫とは別居していたので、電話で伝えました。

「それは早めに診てもらおう」

と翌日の仕事を半休にして、近くの産婦人科に行きました。

田舎のひそやかな産婦人科。
先生はおじいちゃん先生でした。

ちょっと恥ずかしい気もするけど、診察を受けました。

「(ボソッと)ツィンだ、ツインだねこりゃ。」

映像を見ると胎芽と部屋が2つ。

私「??」

先生「双子ですよ」

私と夫「えーーっ!?」

ちゃんと妊娠しているかどうか?を知るだけで来ていたのに、まさか双子とは。
この時、妊娠2ヶ月。

私はいわゆる二卵生の双子で
「二絨毛膜二羊膜」でしたので早くからわかったのだと思います。

人生の転機です。

※二絨毛膜二羊膜(にじゅうもうまくにようまく)とは
胎盤も二つ、部屋も二つで分かれています。
双子の中で一番リスクが低いと言われています。

妊娠発覚後の仕事

妊娠発覚は2月でした。
私は特別支援学校の常勤講師をしていたので、3月が節目。
次年度の枠は、病休の先生の代わりに3ヶ月の講師枠で働かせていただきました。

特別支援学校は介助もあるので、体力仕事もたくさんありました。
妊娠、しかも多胎だったらそんな仕事から外されてもおかしくないのに、
当時の教頭先生は私の意思を尊重して配慮してくださいました。
そして同じ組の先生方には体力的に本当に負担をかけることになったのですが、皆さんおおらかだったのにかなり救われました。

私はこの期間をもって、退職しました。

最後の日に、先生方に言われたこと。

「本当に無事にここまで何もなくてよかったよ!」

大変、気遣っていただきました。
そしてとてもいい経験となりました。
感謝です。

この時、妊娠7ヶ月。

つわり中の演奏本番

私は関東時代に音楽の仕事をしていました。
(移住の記事参照)

そんな仲間と、関東~地方公演ツアーを予定していました。
常勤講師には3月末に1週間の退職期間があって、そこを利用したのです。

ツアーを組んだときは当然、妊娠の予定はなかったわけですから、急な展開です。
しかもこの時、妊娠3ヶ月。

つわり絶頂期でした。

舞台裏では気持ち悪さで倒れていても、
お客さんの前に出ると意識の方が勝って楽でした。

仲間とベラベラしゃべって楽しく過ごしていると楽で、家に帰ると倒れる。

つわり中は無理しない方がいいのですが、
何もせずに家にいるだけなのも辛いな、とわかった瞬間でした。

定期健診でしたこと

多胎妊娠なので産婦人科では出産を受け付けられないとのことで、大病院に移動しました。

今度の担当医は若い女性の先生。
助産師さんも看護師さんも優しい女性ばかりで安心しました。

エコーを見るのは定期健診の楽しみですよね。

でもエコー写真、印刷されると、はっきり言って
わかりにくいと思いませんか?

映像は動いているからわかるんです!

そこに気づき、定期健診では毎回ビデオで画面を写して記録しました。

よくわかるし、先生の話も残るので聞き逃すこともなくなりました。
今でも貴重な記録です。

二人の頭が同時に写ったのは3ヶ月ぐらいまでだったように思います。

性別確認

元気な子どもが産まれればどちらでもいいとは思っていましたが、やはり気になるもの。

先生に尋ねてみると、

「そろそろわかるかもしれませんね」

と胎児の股のあたりを探しました。

「二人とも女の子、かな?」

私の目にも女の子のように見えました。

「たまにこの後からポロっと現れることもあります」

そんな可能性も楽しみだなと思いました。
この時、妊娠5ヶ月。

妊娠糖尿病発症

妊娠8ヶ月ごろの健診にて。

「糖の値が高いので、糖尿病検査しましょう」

いよいよここに来て、体がいろんなサインを出し始めました。
この頃、浮腫みもひどくなってきて、食事も一度にたくさん摂れない上に、寝るのも苦しくなっていました。

妊娠糖尿病の検査内容は2時間コース。

朝ごはん抜きで
1回目採血

甘いサイダーみたいなのを飲む

1時間後採血

2時間後採血

1回目と1時間後の採血では問題なかったのですが、2時間後の採血で糖尿の数値がはねあがりました。

妊娠のときにだけ起こる「妊娠糖尿病」です。

出産後も糖尿病が残ることもあるそうで、気をつけなくてはなりません。

ひとまず食事療法を取り入れることにしました。

方法は簡単。
1・繊維質を食べる
2・たんぱく質を食べる
3・最後に炭水化物を食べる
4・間食で少し炭水化物を食べる

というものでした。
炭水化物はエネルギー源であり、これをなくすことはしてはならないのだそうです。
そして、炭水化物を分割して食べることで、血糖値を安定させることができるそうです。

食事療法で、血糖値は落ち着くことができました。
好きなお菓子の間食もしなくなりました。

寝苦しさの解消法

多胎に限らず、妊娠後期~臨月は寝苦しいですね。
私は9月出産だったので、8月のいちばん暑い時期に寝苦しい時期が重なりました。

とにかく妊婦の夏は、暑い!!

心臓を3つ(自分と双子)抱えていると、暑いし鼓動も早くなるし苦しい。

冷房をして寝るのは好きではありませんが、この夏だけは28~29℃で一日中つけていました。
この方が電力的にもエコだという話もどこかで聞きました。

さらに活躍したのは水枕
頭と足元、2つ置くことで安眠できました。

そして寝るのはお腹の圧迫で吐きそうになりました。
抱き枕を導入して横向きに寝ていましたが、これも苦しくなりました。

最後に臨月まで使ったのはこの方法。

クッション座布団かさねがさね斜め布団!

平らに寝ることができなくなったので、
クッションや座布団を重ねて、上体を斜めに起こして寝られるようにしました。

リクライニングベッド固定版です。

これでずいぶん楽に寝られました。
寝不足は昼寝でカバー。

それでも臨月になると苦しい日がありました。
妊婦って大変!

マタニティーフォト

もし時間がとれるなら、オススメしたいです。

妊婦の時間は後から思い出せません。

今しかないんです!

私はたまたま、メーカーカタログ用の妊婦モデルの撮影オファーを受けたので記録が残りましたが、
これがなければ撮っていなかったと思います。

やはりプロに撮ってもらうとすごくいい!

こどもの出産記録の原点になります。

次は出産のお話です。

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